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21万件を不正入手 佐賀の少年再逮捕

=佐賀県教育情報システム不正接続事件=

2016年06月28日 10時12分

21万件を不正入手 佐賀の少年再逮捕

 佐賀県内の県立中学や高校の生徒らの成績をインターネット上で管理するシステムなどに侵入し、個人情報に不正にアクセスしたとして、警視庁と佐賀県警は27日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、佐賀市の無職少年(17)を再逮捕した。

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 少年のパソコンには少なくとも県立中学、高校9校の生徒や教職員らの住所や成績、生徒指導関連の約21万件のファイルなどが保存されており、警視庁はいずれも少年が窃取したとみている。

 少年は16~18歳の仲間数人とグループを組み、インターネット電話で「情報収集会議」と称して不正取得した個人情報を仲間に教えたり、成果を自慢したりしていたという。盗み取った生徒らのIDなどはサイトにアップロードしていた。

 少年が侵入したとされるのは佐賀県が独自に導入している「教育情報システム(SEI-Net)」。県立高校などの公立学校が利用している。生徒らの出欠や成績を教師がネット上で記録できるほか、生徒がデジタル教材をダウンロードしたり、テストを受けたりすることができる。利用にはそれぞれIDとパスワードが必要。

 再逮捕容疑は1月16~18日、自宅のパソコンから教育情報システムに不正に侵入したほか、1月20日に佐賀県立高校付近で同校のシステムにも無線LANを通じて不正にログインした疑い。

 教育情報システムには、実在する生徒のIDとパスワードを使って侵入。独自に開発した攻撃用ソフトウエアでセキュリティーの脆弱(ぜいじゃく)性を見つけ、システム内のサーバーに個人情報を盗み出すよう指令を送っていた。

 少年は今月6日、不正競争防止法違反容疑で逮捕されていた。

 また、警視庁などは27日までに、佐賀県立高校のシステムに侵入したとして、不正アクセス禁止法違反容疑で、佐賀市に住む高校2年の男子生徒(16)を佐賀地検に書類送検した。男子生徒は、少年の仲間で「侵入に必要な情報を少年に教えてもらった」と容疑を認めているという。【共同】

 ■佐賀県の教育情報システム 佐賀県が独自に構築し、2013年4月に運用を始めた。略称はSEI-Net。県内の県立中学・高校や一部の公立小中学校の計約210校が利用し、生徒や児童の情報を一括して管理している。インターネット上で教師が生徒や児童の出欠や成績を入力すると、専用のサーバーに記録される。生徒が学校からの連絡事項を確認することもできる。

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