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県立図書館、新刊児童書を全て購入へ

本年度から 本を楽しむ環境へ

2015年09月28日 08時48分

全ての新刊児童書を購入する佐賀県立図書館。児童図書閲覧室には1万2千冊が並ぶ=佐賀市
全ての新刊児童書を購入する佐賀県立図書館。児童図書閲覧室には1万2千冊が並ぶ=佐賀市

■市町立などに貸し出しも推進

 佐賀県立図書館は本年度から、国内で出版される全ての新刊児童書を購入していく。年間の購入数は現在の2千冊余りから5千冊に増える。既に空きのない書庫スペースをどう確保するかが課題となるが、市町立図書館や学校への貸し出しを積極的に進め、なるべく蔵書を抱えないように工夫する。

 県の重要政策「子育てし大(たい)県」の一環。山口祥義知事は「県内をくまなく回り、子どもが読み聞かせ活動や図書館で楽しんでいる様子を見た。子どもたちが本に親しむ環境づくりを推進したい」と語る。

 県立図書館の資料購入費は昨年度4700万円で、うち児童書は370万円だった。中学生くらいまでを対象にした全ての新刊児童書を購入する場合、1200万円程度に増えると見込む。これに伴い、現在16人いる司書を3人増やし、体制強化も図る。関連経費約1300万円の予算案を定例県議会に提出している。

 懸案は、従来の2・5倍のペースで増える児童書の保管と見せ方。設計上の蔵書能力は65万冊だが、すでに映像資料なども含めて収蔵数は87万6千点に上る。昨秋から佐賀市大和町の元宿泊研修施設を臨時書庫に改修し対応している。児童書コーナーの書架も1万2千冊しかなく、多くの蔵書をどう整理、活用するか、司書の手腕が問われる。

 今後は県立と市町立図書館の役割分担と連携が一層求められる。児童書の蔵書数は県立の8万1千冊に対し、佐賀市は31万5千冊、唐津市12万7千冊など計5市で県立を上回る。県は「児童書に積極的な市町とそうでないところの差が大きい。市町立図書館への貸し出しが県立の大きな役割になる」と説明する。

 県立図書館は「全国でも類のない」という週3日の市町立図書館への図書配送サービス網を整えている。今回、担当の司書を増員して市町立とのネットワークを強化し、「県内どこでも希望する本をすぐに手に取れるようにしたい」(県)。子どもの年代に応じた推薦図書リストの作成や、市町立図書館司書の児童書に関する調査研究にも対応していく。

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