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貸し出しなし1630冊 CCC新たに選書、寄贈へ

「不要な本購入」の指摘 武雄市図書館

2015年09月12日 09時53分

 武雄市図書館の指定管理者カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、図書館をリニューアルする準備段階で購入した本のうち2年半の間に一度も借りられていない本が1630冊あったとして、同じ数の別の本を市に寄贈すると発表した。ネット上などで「10年以上前の不要な本が購入されている」などと問題視されたことに対処した。CCCの増田宗昭社長は同社ホームページで「より精度の高い選書を行うべきだった事を反省している」としている。

 CCCや武雄市教委によると、市は2012年度、13年4月からの指定管理委託を前に新図書館サービス環境整備業務の委託費としてCCCに4100万円を支出した。CCCはこのうち760万円で1万132冊を当時グループ会社だった「ネットオフ」などから中古本を中心に購入した。

 購入書籍の中に「図解2000年の会計」「2009年の狙い目株」といった10年以上前に出版された本などが含まれていることを疑問視する意見がネットで広がり、週刊誌などが報じた。

 CCCは10日、ホームページに社長名で「初期蔵書の強化で購入した蔵書について、より精度の高い選書を行うべきだった」という内容の「お知らせ」を掲載。対応策として新たに選書した同数の本を市に寄贈する方針を明らかにした。

 CCC広報は「借りられなかった本がある事実を重く受け止め、今回の対応になった。アンケートを反映させるなど精査したつもりだが、さらに精度を高めるべきだった。開館まで時間がなかったことや、初めての図書館運営委託だったことも影響した」と釈明した。グループ会社から中古本を購入したことは「経費削減が必要になり、中古本の幅広い蔵書がある会社を選択した」としている。

 武雄市教委は「20万冊開架を目指す中で本の落下防止対策費が必要になり、教委の判断で中古本を購入して2056万円の予定額を756万円に抑えた。本の内容も確認していた」などと説明した。浦郷究教育長は、市議会や関係者にそうした経緯の説明を欠いていたことや、委託業務に関する訴訟が起きて説明が遅れたことを陳謝した。

 選書について、CCCは「精度を高める必要はあったが基準は逸脱していない」と答え、市も問題視していない。

疑問視される購入図書の一部

・「2009年の狙い目株」

・「海外金融商品全ガイド2001」

・「図解わかる確定申告2002年3月申告版」

・「あなたの街の評判歯医者さん2005東京」

・「子どもとでかける大阪あそび場’98」

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