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温泉水で発電事業 嬉野市、実用化へ着手
 嬉野市は、温泉水の熱を活用した発電事業の実用化に取り組む。高温の源泉の熱エネルギーを生かし、沸点が低いアンモニア水の蒸気を起こして発電用タービンを回す仕組み。上原春男元佐賀大学長が考案した海洋温度差発電の応用形で、上原氏と共同で事業化に取り組む。調査費400万円を9月定例議会に提案する。

 嬉野温泉の源泉は平均温度約80度と高温で、入浴用に約50度に下げている。冷ます際に発生するエネルギーを生かすことに着目し、低温で蒸気になるアンモニア水を温泉水の熱で蒸気にして、その圧力でタービンを回して発電する。35度程度の排水も利用するほか、温泉成分からリチウムなどのレアメタルを抽出する構想もあるという。

 現段階では熱効率などの技術的課題や採算性などの問題もあるが、温泉の水量や利用実態の調査からプラント設置などの事業計画を可能な限り具体化していく。本年度中に計画案をまとめて国などに提出、特別交付税や各種補助事業を活用する考え。

 発電した電力は観光農園への活用などを視野に入れている。谷口太一郎市長は「人に優しいまちづくりの中で、地域資源を活用した地球環境への貢献策として考えた」と期待する。
2010年08月31日更新
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