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病院栄養士の経験を生かし、佐賀市の女性が4年前に起業したヘルシー弁当の宅配事業が人気を集めている。糖尿病や高血圧患者向けに栄養バランスのとれた薄味のメニューで、家庭では対応が難しい人工透析患者用の弁当も提供する。健康への効果が見られるといい、口コミで注文が増えている。
事業を手掛けているのは蘭信子さん(59)。蘭さんは栄養士として32年間、佐賀市の病院に勤務し、入院患者の食事を担当した。ただ、退院後の治療食は家庭では簡単には対応できないのが実情。「せめて昼食だけでも栄養が管理された弁当を届けたい」と思うようになった。
2006年3月、56歳で早期退職。これまでの経験を生かしたいと、弁当の宅配を思い立った。同年8月、「ヘルスランチあららぎ」を起業。佐賀市紺屋町の自宅敷地にプレハブの厨房を建ててスタートした。
5品のおかずとご飯を合わせ、500~600キロカロリーに設定。塩分は2~3グラムに抑える。メニューと栄養量を明示し、「ワカメに含まれるアルギン酸は酢の物にすると効率よく摂取できます」といった一言メモも添える。
「安全でおいしく、栄養管理された弁当」の良さが口コミで広がり、当初の11食が現在は1日に昼食約50食、夕食約30食に増えた。「健康を維持できる」と一般の人の注文が多いが、10人ほどは高血圧、高脂血症などの生活習慣病患者だ。人工透析など腎臓病の患者3人には専用の弁当を作っている。
スタッフは蘭さんを含め5人。魚、卵、肉、大豆製品の順に献立を考える。固定客が多いだけに同じようなものはできない。自ら買い出しし、県産と旬の食材を探す。安価な食材を見つけたら献立を変更するなど工夫し、1食500円(人工透析食は700円)の値段は変えていない。
蘭さんは「血糖値や体重が減ったとの声を聞くとうれしいし、おいしかったの一言も力になる」と話し、今後の事業拡大に意欲を見せる。問い合わせは蘭さん、電話0952(22)3373へ。
【写真上】ヘルシー弁当を作る蘭さん。昼食は毎日約50食を配達している=佐賀市
【写真下】一般のヘルシー弁当(左上)以外に糖尿病や腎臓病、人工透析などに対応した食事も作っている
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