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二科会の大隈武夫さん個展 画業60年の歩み示す

川副町出身 社会への思いや故郷への愛情凝縮

 

写真
 佐賀市川副町出身の画家で、二科会理事などを務める大隈武夫さん(75)=千葉県松戸市=の「人と自然の共生 大隈武夫展」が16日、県立美術館で始まった。少年期から現在までの約60年間の歩みを示す個展。約90点の作品に社会への思いや、故郷に寄せる愛情が浮かんでいる。22日まで。


 14歳で描いた「三重津海軍所跡より」から、近年の二科展を飾った大作までの主要作品を並べ、画業を紹介している。初期の樹木シリーズは抽象化した表現。1970年代から展開したインドシリーズは、大いなる自然やそこに生きる人々の息づかいを描いている。また、「心の栄養になる」と目を凝らしてきた佐賀の風景は、故郷への愛情が見て取れる。


 大作が多く、見ごたえ十分の展観。大隈さんは「好き勝手に描いてきたので苦労したが、自分なりに社会を見つめ、感じたことを表現してきた」と振り返り、「これから、さらに掘り下げていきたい」と意欲を示している。


 会場には初日からファンらが足を運んでおり、「少年期、青年期の作品が見られて満足」「佐賀への郷土愛を強く感じた」などと話していた。17日と21日は午後2時からギャラリートークが開かれる。入場無料。


【写真】大隈武夫さんの作品「沙の大地・祈り」(130号、2002年)

2010年03月16日更新

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