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粥(かゆ)に生えたカビの様子から、ことし1年の天候や農作物の作況、はやり病などを占う神事が15日、みやき町と佐賀市であった。
千栗八幡宮(みやき町)「胃腸の流行病に注意」
みやき町の千栗八幡宮(東正弘宮司)の「お粥試し」は1200年以上前から続く伝統神事。今年は「胃腸関係の流行病に注意が必要」との見立てが出た。
先月26日に神殿に奉納した粥をこの日開き、表面に浮かんだ白や黒、赤などカビの色や配置を見立てた。
今年は雨が多く、全体運は「4分」で、例年より運気は下降気味。作況は平年並みで、流行病は「大いに見ゆ」と出た。東宮司は「カビが5色すべて見える珍しい年。幸運の黄色いカビを押さえるように(よくない)赤、黒が出ている。行い次第でよくも悪くもなる」と解説した。
同宮のお粥試しは、日本三大粥祭りの一つに数えられ、毎年大勢の参拝客が訪れる。2005年には、地震「大いに見ゆ」と出て、5日後に発生した福岡県西方沖地震を”予言”したとして話題になった。
【写真】カビが生えたお粥を披露する東宮司(左)=みやき町の千栗八幡宮
海童神社(佐賀市)「全般的に吉」
佐賀市川副町の海童神社であった「粥占い」では、雨に恵まれ、作柄はまずまずという氏子総代・池田豊さん(74)の見立てで、「全般的に吉」との予想に地域住民は喜んだ。
器に盛られた粥の上に十文字にわらを乗せ、南川副地区を佐賀市役所川副支所を中心に4区画に分けて占った。
本殿に丸1カ月奉納された粥は、湿り気を帯びて、天気は「多雨」の予想。平穏を表す緑色のカビが広がり、五穀豊穣(ほうじょう)など大吉を示す灰色や、吉を表す白のカビも散見された。昨年目立った、疫病や火災を表す大凶の赤が今年はなく、住民は「もうインフルエンザかは、はやらんやろうね」などと笑顔を浮かべた。
200年以上続く伝統神事。占い結果を住民に案内した池田さんは「粥を囲んで住民が1年を話し合うほほえましい行事。しっかり若い世代に受け継ぎたい」と語った。
【写真】粥を囲んで南川副地区の1年の吉兆を話題に盛り上がる地域住民=佐賀市川副町の海童神社
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