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【グラフ】懐かしい「ごみくい」 環境への意識も新た

小雨の中、有志ら奮闘 

 

  全滅したハスの再生に向け、佐賀城公園の南堀に種レンコンが植え付けられた。半世紀ぶりに干上がったお堀を舞台に、有志が泥のくみ上げやごみ回収に奮闘。年配者は懐かしい風物詩の記憶をたどり、若い世代は環境問題への意識を高めた。


 泥をくみ上げる「ごみくい」は13日朝、小雨が降る中で始まった。干潟のようになった南堀北岸で胴長姿の老若男女が、厚く堆積した泥をバケツリレーで岸辺へと運び出した。「こうして底を耕すことで、土壌や水質が良くなる」。大学教授は期待を込めて見守った。


 南岸では水生生物の調査があり、さまざまな川魚が網で捕獲された。「これモツゴ?」「いや、マブナやろ」。見物客を交えて、種類や名前を教え合う光景があちこちに広がった。子どもたちは興味津々。バケツで泳ぐ姿を観察していた。


 堀干しで何が出てくるか、関心を集めたが、遊歩道が整備されたときの土留め石などがあらわになっただけで、江戸時代をしのばせる遺構や遺物は見あたらなかった。


 その代わり、ごみは大量にあった。空き缶や空き瓶に加え、自転車やタイヤも引き上げられた。公園で禁止されている釣りのルアーや、切れた糸も次々に見つかり、「水鳥に巻き付くといけない」。ボランティアが熱心に取り除いていた。


 南堀の水位は、移植した種レンコンがカモについばまれないように、夕方までに元に戻された。


 お堀で1950年代まで堀干しやレンコン掘りを体験し、今回は清掃を手伝った男性(82)は「フナやレンコンが大量にとれた往時が心に浮かんだ」と笑みを浮かべた。

 

腰まで掘につかり、バケツリレーで泥をくみ上げる参加者=佐賀市城内の佐賀城公園の南堀
腰まで堀につかり、バケツリレーで泥をくみ上げる参加者=佐賀市城内の佐賀城公園の南堀

 

死んだ状態で見つかったミシシッピアカミミガメ
死んだ状態で見つかったミシシッピアカミミガメ。ハスに食害をもたらしたとされる外来種で、この日、捕獲されたカメはこの1匹だけだった。関係者は「たくさんいるはずだけど、異変を感じて泥に深く潜ったり、近くの水路に逃げたりしたのかも」と話していた

 

堀で捕れた魚の説明を真剣な表情で聞く人たち
堀で捕れた魚の説明を真剣な表情で聞く人たち

 

ごみや廃棄物が水底から続々と見つかり、自転車も引き上げられた
ごみや廃棄物が水底から続々と見つかり、自転車も引き上げられた。捨てられたものなのか、誰かが一緒に落ちて、そのまま放置されたものなのか…
2010年03月13日更新
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