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唐津市の旧大島邸 保存求め署名、要望書を提出
【写真】旧大島邸の茶室。障子など建具の一部が老朽化しているが、今でも茶会などで市民が活用している=唐津市西城内
 唐津市の大志小の新校舎建設用地となるため、新年度に解体される方針が示されている旧大島邸について、「大島邸を守る会」(辻いく子代表)のメンバー8人が10日、県内外から集まった保存を求める3264人分の署名と要望書を坂井俊之唐津市長に提出した。大塚稔市教育長は「子どもたちに安心安全な校舎と運動場を提供する義務がある」と解体に理解を求め、溝は埋まらなかった。

 要望書は「地域に残る唯一の武家屋敷で、江戸時代の建築様式を残す貴重な建物。何億をかけても再現できない」として現地保存を求めた。進藤健介市議会議長と古川康佐賀県知事にも提出した。

 守る会は昨年末、1800人の署名を提出。その後約3カ月で3200人余りの署名があり、5000人を超えた。先日旧大島邸で開いたひな祭りの観光客の多くが署名したという。

 旧大島邸は佐賀銀行頭取だった大島小太郎氏の旧宅で、明治12~13年に建てられた。茶道宗徧流の普及に貢献したとされる茶室があり、建具などには江戸後期~明治初期の特徴的な細工が施されている。文化財指定がなかったことなどで管理が行き届かず、床や屋根の一部が崩れ落ちている。

 市は「財政面を含めて保存は困難」とし、敷地活用で仮校舎建設費(5~6千万円)が節減できることなどを含めて解体を決め、3月議会に新校舎建設費4億3300万円と土地契約に関する議案を提案しているが、「守る会」のほか、文化財保存県協議会も「幕末から明治維新にかけての唐津城下町を後世に伝える上で、欠落させてはならない文化財」などとして保存を求めている。


【写真】旧大島邸の茶室。障子など建具の一部が老朽化しているが、今でも茶会などで市民が活用している=唐津市西城内

2010年03月11日更新
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