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佐賀県コメ生産枠、新潟に提供 10年産2615トン

県間調整、戸別所得補償も加味

 

県間調整
 JAグループ佐賀は、新潟県の3つのJAと、2010年産のコメの生産枠を譲る代償に”調整金”を受け取る「県間調整」を行う。佐賀側から2615トンの生産枠を提供、10アールあたり3万5千円を受け取り、大豆の生産振興に充てる。都道府県間調整はこれまでもあったが、新年度から導入される戸別所得補償も加味した新しい形の調整になる。


 都道府県間調整は、08年産と09年産に農水省が実施。佐賀県は削減を申し出て、産地確立交付金の増額分で大豆生産を拡大してきた。10年産も制度は残っているが、交付金を伴わない仕組みに変わるため、JA間で独自に進めてきた。


 調整は、数量目標以上にコメを作りたい新潟県のJA魚沼みなみ、JAしおざわ、JA十日市の希望数量に、JAさが、JAからつが応じる。


 対価となる調整金は、生産数量目標に応じてコメを作った農家に支払われる戸別所得補償の1万5千円(10アール当たり)に2万円を上乗せする。1キロ70円の換算になる。


 佐賀県内の大豆生産への助成は、地域で自由に決められた09年産までは10アール当たり5万円だった。10年度からは全国一律で3万5千円になるため、新たな大豆生産振興策が必要になっていた。県間調整によって3万5千円が加わって7万円にすることで「コメより大豆」に誘導する。


 JA魚沼みなみの上村久太郎専務は「これまでの2年間も佐賀の削減分でコメを作ってきた。うちは豪雪地帯で半年は雪の中。湿田が多く、コメ以外のものが作れない」と語る。


 2615トンは10年産米の佐賀県の生産数量目標(15万2220トン)の1・7%に相当する。交付金などのメリットが昨年までより薄いため、08年産の7580トン、09年産の8580トンに比べると大幅に少ない。JA佐賀中央会の中野吉實会長は「県内の意向を聞いて対応できる量だった。佐賀ほど自給率向上に取り組んでいる県はない」と語る。


 農水省需給調整対策室は「1月末の調査ではコメの生産数量を増加したい県はいくつもあったが、削減を申し出た県はなかった。県間調整で需要に応じたコメの生産が進めばいい」と評価する。

2010年03月10日更新
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