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龍馬と交流、嬉野茶輸出の女性に脚光 市が企画展へ
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 江戸時代、嬉野茶をイギリスに大量輸出して財を成した長崎商人・大浦慶が歴史ファンからあらためて注目を集めている。坂本竜馬が主人公のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の原作に登場、竜馬ら幕末志士に莫大(ばくだい)な資金援助をする豪快な女性として描かれている。嬉野市は「お慶と竜馬とうれしの茶(仮題)」のパネル展を計画、茶業を振興し、嬉野を育てた業績を伝える。


 慶は1828年に長崎油屋町の商家に生まれた。53年に出島在留のオランダ人テキストルを介して嬉野茶の見本をイギリスやアメリカ、アラビアに送り、3年後にイギリス人貿易商オールトから注文を取り付けた。嬉野町史にも、嬉野や八女、人吉など九州各地から1万斤(6トン)もの茶を集めて輸出したと記述されている。


 「龍馬伝」の原作・司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」に登場するお慶は、商才と行動力に富んだ豪快な人物として描かれている。お慶の傍らにいる人物に大隈重信や松方正義、後の外務大臣・陸奥宗光ら明治政府の要人が名を連ねる。竜馬もお慶から資金提供を受けて大船を購入したり、綿の転売で得た利益を折半するビジネスパートナーとして付き合う場面がある。


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 「稀代(きだい)の才女だが、稀代の男食い」(原文まま)という記述もあるが、慶の子孫の竹谷浩和さん(49)=長崎市=は「日本初のキャリアウーマンだったので、あらぬうわさも立てられたのではないか」と少し複雑な思いを語りながら「ドラマ放映が、彼女の業績を多くの人に正しく理解されるきっかけになればいい」と話す。


 「お慶がいなかったら今の嬉野はない。だが、地元でも語られてこなかった」。嬉野市で茶業を営む三根俊一さんは、慶を研究しながら嬉野とのかかわりを明らかにしたいと願っている。「北九州一円の農家に茶園増殖を呼びかけ茶の輸出に努力」と嬉野町史にあり、嬉野茶の発展に功績を残したことをたたえる。


 史実の慶の晩年は、巨額の詐欺事件に遭うなど不遇な面もあった。ただ負債は完済し、明治政府が「茶の輸出功労者」として表彰している。


 嬉野市は近く、市内中心地でお慶と「うれしの茶」、竜馬を結びつけるパネル展示を企画。資料提供を呼び掛けている。地域から幕末の歴史ロマンをひもとく取り組みが始まっている。


【写真上】大浦慶の肖像(竹谷家伝) 

【写真下】大浦慶の生家跡。商店街の中に位置しており、今はカラオケボックスとなり石碑のみが残っている=長崎市油屋町

2010年02月16日更新
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