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使用済み核燃料、貯蔵能力増強へ 九電が許可申請

 九州電力は8日、玄海原子力発電所(佐賀県東松浦郡玄海町)で発生する使用済み核燃料の貯蔵能力を増強するため、経済産業省に原子炉設置変更許可申請を、佐賀県と玄海町に事前了解願を提出した。3号機の貯蔵プールに貯蔵する燃料の間隔を狭め、容量を1050体から2084体に倍増させる。1~4号機燃料も貯蔵する共用化も進め、原発全体では、これまでの約1・3倍の容量を確保する。手続きが順調に進めば2012年度から工事に着手する。


 増強工事(リラッキング)は、プールの大きさは変えずに、燃料の間隔を約13センチから約5センチに狭める。安全対策として、冷却設備を1基増やして3基にして冷却性を確保。枠の素材をステンレス鋼製から、中性子を吸収するホウ素を混ぜたステンレス鋼製に変更することで、臨界にならないよう管理する。


 玄海原発の現在の貯蔵容量は、1号機324体▽2号機400体▽3号機1050体▽4号機1504体。既に1、2号機の使用済み核燃料は4号機のプールで貯蔵する共用化が行われている。昨年12月末現在の貯蔵量は1、2、4号機で1232体、3号機は568体で、最大容量の55%にあたる。


 使用済み燃料は、本来は青森県六カ所村の再処理工場に搬出する計画だが、工場の操業が遅れている。計画通り搬出できなければ「2013年ごろに満杯になる」(九電)見通しだったが、増強工事で20年ごろに伸びる。既に伊方原発(愛媛県)など多くの原発が貯蔵能力を増強している。


 国の許可手続きは1~1年半かかる見込みで、間隔を狭める枠の製作期間などを考慮すると、工事開始時期は12年度で、15年度に終了する見込み。


 このほか、放射性物質を含む1次冷却水の漏れを防ぐため、3号機の原子炉格納容器のふたを取り換える。工事時期は2013年度ごろになる見通し。

2010年02月08日更新

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