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虹の松原最古「大老の松」虫食いで枯死 16日伐採

松食い虫被害で枯死し、伐採されることになった「大老の松」。根回りは4メートルを超す大木だ=唐津市の虹の松原

 国の特別名勝・虹の松原(唐津市)の松の中で最も古い「大老の松」が松食い虫被害で枯死し、16日に伐採される。推定樹齢400年、高さ23メートル、根回り4・1メートルの大木で、枝を切るなど懸命の”治療”も実らなかった。風雪に耐えて松原を見続けた銘木をを次代に伝えようと、輪切り保存や、種子で”2世”を育てる計画も持ち上がっている。

 大老の松は松原のほぼ真ん中、県道沿いにそびえる。約100万本といわれる虹の松原の松の中でも数本しかない老松で、多くの人に親しまれてきた。

 昨秋、松食い虫の被害に遭っていることが分かり、佐賀森林管理署が観察を続けていた。一部の葉が枯れたため、今年1月に被害拡大を防ぐ薬剤を樹幹に注入。2月には枯れた大枝を切り落とす”外科手術”も行ったが、結局、新芽は出ず、全体が茶色に枯れてしまった。倒木の危険があるため、16日に県道を終日通行止めにし、クレーンで吊って上部から慎重に伐採する。

 松のすぐ隣で松原おこしの店を営む麻生節子さんは「先祖も大切にしてきた宝の木。夏場は連日水をやり、何とか枯れないよう祈っていたが…」と肩を落とす。

 松原の歴史を伝える老木だけに、保存を求める声も多かった。森林管理署の冨田幸一署長は「伐採の際、幹の大きさが分かるよう基部を残したい」と配慮する方針で、伐採した一部を輪切りにして保存することも検討されている。

 「虹の松原七不思議の会」の田中明佐賀大教授は昨秋、木の最上部から種子を持つ松かさを採取しており、「苗木を育てて切り株の近くに植え、貴重な松の命が子孫につながるようにしたい」と”二世”を育てる考え。それぞれの思いで老木の最期を見守っている。

【写真】松食い虫被害で枯死し、伐採されることになった「大老の松」。根回りは4メートルを超す大木だ=唐津市の虹の松原

2009年12月09日更新
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