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「御城下絵図」展好評 城下町の今昔に思いはせ 徴古館

現地探訪会も計画、変遷学ぶ

 鍋島報效会が所蔵する江戸時代の絵図を中心に、徴古館(佐賀市松原)が開いている展覧会「御城下絵図に見る佐賀のまち」が好評だ。現在の佐賀市中心街の基盤となった江戸時代の城下の姿が分かり、訪れる人たちは近世と現代の町を比べながら興味深そうに見入っている。

写真
 絵図のほか、「竈(かまど)帳」といった史料など計22件、57点の資料を展示。江戸時代初期から中期、後期までの城下の変遷が分かる。

 1626年に制作された「御城并(ならびに)小路町図」は地理学的に示すことが目的だったようで、自然地形の川を水色、人工的な堀を紺色で描くなど色分けし、「北山まで2里」と距離も記している。

 1649年の「慶安御城下絵図」は武家屋敷の居住者を書いた”住宅地図”になり、以後の絵図は基本的に同じスタイルを取る。寛永期と比べると、十間堀の北に唐人町が出現し、寺社や武家屋敷が増加して「佐賀城下の整備が進んだ姿が描かれている」。1810年ごろの「文化御城下絵図」には、1781年に設立された藩校「弘道館」が登場している。

 貴重な絵図を活用しやすくするため、写真撮影してパネルでも展示しており、城内については慶長、慶安、承応、元文、文化と時代を追って紹介。現在の地図と重ねて変化が分かるようにするなどの趣向もある。

 一部史料に差別表現があるが、展覧会は「近世社会を反映する絵図として、一部に現在では不適切と考えられる表現がありますが、資料の歴史的価値に鑑(かんが)み、そのままとしました」と説明している。

 展覧会に伴ってギャラリートークやワークショップを開くほか、現地探訪会「御城下絵図を歩こう」も計画。13日に開いた第1回の赤松小校区での探訪には約90人が参加し、城内や藩士の屋敷があった地域について熱心に学んだ。

 今後は10月18日に循誘小校区、11月15日は勧興小校区、12月6日には日新小校区で実施する。

 ▽展覧会は11月21日まで。日曜・祝日は休館。入館料は300円、小学生以下無料。

【写真】江戸時代の佐賀城下の姿が分かる絵図類が展示された会場。現在と比較しながら見入る人が多い=佐賀市松原の徴古館

2009年09月25日更新
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