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クリークのヒシ、今年も姿消す 害虫、カメ食害説も
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 神埼市千代田町下直鳥地区のクリークで多く見られる水生植物「ヒシ」が、姿を消す異変が今年も続いている。例年ならこの時期、クリークを緑の葉が埋め尽くすが、ヒシに代わって赤茶色の浮草が異常発生している。昨年からの異変が拡大しているようで原因は分からないまま。害虫やカメによる〝食害説〟もささやかれる中、市はクリークを〝占拠〟している浮草の正体を突き止めるため、専門家に鑑定を依頼した。

 異変は昨年から目立つようになった。春以降、藻か浮草とみられる植物が異常発生、水面を赤茶色に染めた。春に葉をつけ、夏には白い花を咲かせるはずのヒシはめっきり減った。秋の実の収穫量は激減。例年は500~600キロあったのが「10分の1程度だった」という声もある。

 同地区の区長坂井隆夫さん(69)は「今年はさらにひどい」と嘆く。ヒシに代わって繁殖している浮草を、3月中旬から除去。浮草はほぼ消えたものの、ヒシの葉はまばらに確認できる程度しか育っていない。葉の上には、害虫のジュンサイハムシのさなぎと卵が見つかった。

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 カメの姿も目撃されている。市商工観光課は「外来種のミシシッピアカミミガメのようだった。佐賀城公園のハスのように食べられているのでは」と推測する。

 原因が諸説ある中で、市は浮草の正体をつかむため兵庫県立「人と自然の博物館」(三田市)に鑑定を依頼した。浮草が県指定の絶滅危惧(きぐ)種のオオアカウキクサという見方もあり、そうなれば簡単に除去できない懸念があるため、まず種の特定を急ぐ。

 毎年秋に女性が「ハンギー」と呼ばれるたらいで自在に動き回ってヒシの実を採っていく姿は町の風物詩。市商工観光課は「地域の宝であると同時に、大切な観光資源。ヒシ復活の手だてを考えたい」と話す。

【写真上】住民が浮き草を除去したヒシ栽培クリーク。一面を覆うはずのヒシの葉はまばら=神埼市千代田町下直鳥地区

【写真下】ヒシの葉を食べるジュンサイハムシ=神埼市千代田町下直鳥地区

2009年06月17日更新
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