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玄海原発プルサーマル 09年度開始も

 フランスで製造したプルサーマル用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を、九州、四国、中部の各電力会社が来年前半に海上輸送し、4-6月の間に日本に到着する計画を立てたことが28日、関係者の話で分かった。欧州からのMOX燃料輸送は3回目で、2001年以来8年ぶりとなる。順調にいけば、09年度中にプルサーマルが始まる可能性が出てきた。

 核物質を狙ったテロなどを防ぐため、輸送に関する情報の扱いは厳しくなり、3社とも「輸送時期やルートなどは公表できない」としている。

 輸送するのは、使用済み核燃料の再処理をフランスに委託、取り出したプルトニウムをウランと混ぜた燃料集合体。九州電力玄海原発3号機(佐賀県)用の16体と、四国電力伊方3号機(愛媛県)用の21体が完成し、中部電力浜岡4号機(静岡県)用の28体が製造中。

 関係者は具体的な月を明らかにしていないが、フランス出発は1-3月のいずれか、日本到着は4-6月のいずれかの月。「時期が合えば、他社と一緒に輸送することも検討する」とする電力もあり、正式な月日は今後決定するという。

 ルートはアフリカの南側、南米の南側、パナマ運河をそれぞれ経由する3つがある。いずれも約2カ月かかる。過去2回の輸送で使われたアフリカルートが有力。テロに備え、船は武装する。

 電気事業連合会によると、MOX燃料は耐火耐水性や落下、放射線遮へいなどの安全基準を満たす専用容器に収める。輸送船は船底を二重にして衝突や座礁しても沈みにくい構造にするなど、最高水準の安全性があるという。

 過去2回のMOX燃料輸送は、東京電力と関西電力の原発用だったが、不祥事などでプルサーマルは実現していない。

 

定検の来夏ポイント 

 九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)のプルサーマル計画に県と玄海町が同意して2年9カ月。当初は九州電力が全国のトップを切って導入するとみられたが、四国電力と中部電力が追いついてきた格好だ。MOX燃料は定期検査に合わせて装荷されるため、玄海3号機のプルサーマルは次回の定期検査が予定される来年夏が一つのポイントになりそうだ。

 九州電力は2006年3月に地元同意を受け、昨年10月からフランスのメロックス社でMOX燃料の製造を開始。未検査部品の使用判明で完了時期がずれ込んだが、今年7月に16体の燃料が完成した。その後、四国、中国電力ともメロックス社に燃料製造を発注。先発の九州電力が先例となり、製造もスムーズに進んだとみられる。

 プルサーマルはMOX燃料が日本に到着した後、電力会社や国による検査を経て、定期検査に合わせて導入される。玄海3号機は今年7月に定期検査を終え、次回検査は来年8月ごろの予定。そこに間に合うかは分からないが、国内初となるプルサーマルがいよいよ具体性を帯びる。

 こうした動きについて、市民団体「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」の中村京子さんは「開示される情報が少なく、不安がいっぱい。納得いく説明を得られるまで活動を続けていきたい」と話す。
 

2008年12月29日更新
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