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子どものネット利用 家庭で「つきあい方」語ろう(12年2月12日)

 ネット社会の進展は、子どもたちにとっても無縁ではありません。物心ついたころから携帯電話やゲーム機を通じてネットに親しんでいる現状がありますが、利便性の背後に危うさがひそんでいます。

 

 きょうの日曜討論「論論ワイド」でも取り上げていますが、佐賀県中学校生徒指導連盟のまとめだと、県内すべての公立中学校の3年生約8千人のうち、携帯電話を持っている割合は22・4%。首都圏では数年前に保有率は7割を超えていますから、佐賀では「携帯電話は持たせない」家庭が主流といえるでしょう。

 

 けれども、携帯電話の保有率は低くても、パソコンや携帯ゲーム機からネットに接続している子どもたちの割合は8割に達しています。

 

 今や、私たちの社会はネットのない暮らしは考えられません。交流サイトで見知らぬ人と出会ったり、他人を傷つける発言を書き込んだり、ちょっとしたいたずら心からか、他人になりすまして個人情報を書き込むなどのトラブルも発生してきました。犯罪被害に遭うケースばかりでなく、時には加害者になることもあります。

 

 子どもたちを一定の年齢まではネットに近づけず、利用から遠ざけるというのも一つの考え方ですが、むしろネットとのつきあい方を教え、サイバー犯罪からどう身を守っていくかが大切なテーマになってきました。

 

 中学生の保護者の皆さん、『ネットのおきて』をご存じですか。県内の生徒たちに配られている小さなカードのことです。

 

 『ネットのおきて』は、7カ条からなります。第1条の「情報モラルの意味を知るべし」をはじめ、第2条「メールによるコミュニケーションには…落とし穴があると思うべし」、第5条「ネットで知り合った人と会うことは非常に危険であると思うべし」などが並びます。

 

 自分のプライバシーをさらす危険や、音楽や動画のダウンロードが著作権に触れる可能性があることなど、注意を促しています。

 

 各中学校は、この『ネットのおきて』を使って授業をしています。先日、どれだけ理解が進んだかを、生徒たちにアンケート調査しましたが、平均で9割以上の生徒たちが「よく分かった」「だいたい分かった」と答えています。理解が進んでいるようですが、実際の行動に結びつくかは、また別の問題でしょう。

 

 ネットは匿名性に守られた特別な空間のように感じてしまいがちですが、現実社会の延長であり、身を守るための知恵が求められるわけです。

 

 このカードは現在、県中学校指導連盟と県こども未来課、NPO「ITサポートさが」の間で、小学生、高校生向けの準備も進められています。これを機に、家庭でもネットとのつきあい方を語り合ってみてはどうでしょうか。

 

 例えば、クレジットカード番号を打ち込んだり、課金を伴うサイトは利用しない、出会い系サイトにはアクセスしない、不安を感じたら家族を呼ぶなど、それぞれの家庭でのルールを決めることも考えられるでしょう。

 

 進学をきっかけに、これから携帯電話を持たせようと検討している家庭も多いはずです。子どもたちを加害者にも、被害者にもしない。そのためにも家庭で語り合ってみませんか。(古賀史生)

2012年02月12日更新

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