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淡路島で中国の貨泉3枚発見 弥生期、海上交易要衝か

2017年05月19日 15時02分

入田稲荷前遺跡で出土した、弥生時代に中国からもたらされた貨幣「貨泉」3枚=18日、兵庫県南あわじ市
入田稲荷前遺跡で出土した、弥生時代に中国からもたらされた貨幣「貨泉」3枚=18日、兵庫県南あわじ市

 兵庫県南あわじ市(淡路島)にある入田稲荷前遺跡から、中国で紀元14~40年に鋳造され、弥生時代にもたらされた青銅製の貨幣「貨泉」3枚が出土し、同市教育委員会が18日発表した。市教委によると、貨泉は今回を含め国内で179枚見つかっているが、複数枚が重なった状態で発見されるのは珍しいという。市教委の担当者は「古代中国の貨幣が伝わったのは、弥生時代後期に淡路島が海上交易の要衝だったことを示す貴重な史料」と話した。

 貨泉は中国・新時代(8~23年)の貨幣で、その後の後漢時代の40年まで鋳造されていた。3枚は、直径2・27~2・32センチ、重さは1・45~2・53グラム。大きさや重さから、後漢初頭に造られた可能性が高いと判断した。

 中央に四角の穴が開いており、3枚が重なった状態で見つかったことから、ひもを通して束ねる「さし銭」の状態だった可能性もあるという。弥生時代は貨幣経済があったとは考えられておらず、交易品や、権威を示す威信財、青銅器の材料などとして持ち込まれたと考えられている。

 入田稲荷前遺跡がある地区の農地整備事業に伴う調査で、昨年12月に出土した。奈良から鎌倉時代にかけての遺物を含む層から見つかっているが、3枚がまとまって出土したことから、市教委は弥生時代後期の遺構から流入したとみている。【共同】

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