佐賀新聞の情報コミュニティサイト「ひびの」

佐賀新聞の購読申し込み

renewal_buhinai_01[1].gif
renewal_buhinai_01[1].gif

この時間のニュース

この時間のスポーツニュース

動画チャンネル

佐賀新聞テレビ夕刊

    10日(水)の放送予定

 □さむっ! 春の嵐駆け抜ける

 □パワー!有田で現代アート展

 □ドキドキ!佐賀大合格発表

おすすめ情報

いえさが

ieさが(いえさが)オープン!
みんなでワイワイ、ネットで家づくり。新しいスタイルのウェブ住宅展示場です。

ブライダルさが

結婚情報サイト「ブライダルさが」
マイルーム機能、ドレス検索など、お二人の素敵なブライダルを演出します。

さが就職ナビ

佐賀で働く方へ「さが就職ナビ」
「新卒」も「中途」も、佐賀の優良企業の採用情報が集まっています。

うごメモ企画

汗かきアニメ by 有田工
任天堂DSiのアニメーション制作機能「うごくメモ帳」で広告アニメを作りました。

子育て応援の店事業

 子育て応援の店事業
登録店で会員証を提示すると、子育てにやさしいサービスが受けられます。
第90回全国高校野球選手権佐賀大会
一般記事 試合結果記事 日程 トーナメント表 チーム紹介 写真グラフ
 

feedicon.png RSS

トップ |一般記事
裏方6年 再び聖地へ―佐賀商 森田剛史監督 (08年7月22日)

36歳・新人指揮官 勝負師の顔

アマ球界から母校教師に 「内容より結果、1点でも多く」

 9回裏二死一、二塁。センター頭上を襲う打球をベンチから身を乗り出して見つめた。抜ければ同点という打球を中堅手が背走して好捕。その瞬間、赤いメガホンを天に突き上げた。全国高校野球選手権佐賀大会決勝。母校「佐賀商」をコーチ、部長として6年間、支え続けたアマ球界のスターが監督就任1年目の今年、伝統校の重圧をはねのけ、一気に頂点に駆け上がった。

 森田剛史監督(36)。現役時代は日の当たる場所を歩き続けた。巧打の内野手として3度、甲子園の土を踏んだ。東都大学リーグの亜細亜大では4番。ベストナイン3回。社会人の日本石油でも中軸を担った。

写真
「野球がしたい」

 「現役は限界かな」。社会人5年目。会社に残ることもできたが「野球の仕事がしたい」。高校野球の指導者を選んだ。その道は決して楽ではなかった。高校講師などの傍ら、採用試験に向けて1日11時間にも及ぶ猛勉強に励んだ。支えたのは「野球がしたい」という熱い思いと、その野球で培った根性だった。

 2002年4月。4度目の受験で念願がかなう。初任地は母校。田代孝監督(現唐津商部長)の下、コーチに就任した。しかし、甲子園まで乗り込んでも、白星が遠い。現役時代の華麗な経歴を知る関係者は「お前がいてなんで勝てないんだ」。伝統校ゆえの非難の声も浴びた。

 「絶対に監督をしたい」とは思わなかった。今年4月、監督に就任しても「これまで通り」。肩に力を入れるわけでもなく、重圧もさほど感じなかった。だが、「夏」は違った。大会が始まると目に見えないプレッシャーが1年生監督を襲う。2、3回戦では自分たちの野球ができなかった。「佐商がこんなところで負けられない」。伝統校の指揮官の重圧を知った。

 新人対32年目のベテラン監督の戦いとなった決勝。試合前、森田監督は心に決めていた。「内容はどうでもいい。結果として1点でも多く勝っていればいい」

 1回表、1点を先制した後、4番に初球スクイズを命じた。「次の1点はダメージが違う。是が非でも欲しかった」。高校野球、全日本大学、社会人時代、取り返しのきかないトーナメントの怖さを熟知しているがゆえのサインだった。

 結果はファウルで追加点は奪えなかった。しかし、敵将の平野國隆監督は「監督として初の決勝。普通の新人監督なら舞い上がって初球にあのサインは出せない。しかし、森田君ならやると思っていた。これまでの経験だろうね」。

励ましのメール

 試合前日、小学校時代からの”ライバル”からメールがあった。佐賀商で一緒に甲子園の土を踏み、監督としては「先輩」に当たる元駒大苫小牧監督の香田誉士史氏(現鶴見大監督)。「頑張ってくれ」。激励のメールに結果で応えた。

 ライバルが一足先に脚光を浴びた全国舞台に、やっとデビューする。「(香田監督には)甲子園の招待状でも送りますよ」。指導者としての新たな一歩を踏み出した1年生監督は、名門佐賀商として11年ぶりの「夏1勝」を目指す。

【写真】攻撃前にナインに指示を出す佐賀商の森田監督(左から3人目)=佐賀市のみどりの森県営球場