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【佐賀西―佐賀商】9回表、最後の打者の打球を見てこぶしを上げる佐賀商のエース大隈=みどりの森県営球場
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○大隈再登板ピンチ断つ
5―4と1点リードの8回二死満塁。一打逆転のピンチで「再登板」した佐賀商のエース・大隈浩は「絶対に抑える」と、気合を入れて、左翼からマウンドに向かった。
打者は佐賀西の1番川越。四球も許されない場面で、初球がシュート気味に外角低めに外れる。「低めに外れる分はいい」。制球に不安はなかった。2球目も同じ外角低めの直球。川越が打った打球は、中堅西村のグラブにすっぽり収まり、最大のピンチを切り抜けた。
昨年、甲子園のマウンドに立った。9回の1イニングだけだったが「大舞台でも動じない気持ちができた」。その経験がこの大事な場面で生きた。
佐賀商を連覇に導いた右腕は「コースをついて打たせて取る投球に徹し、昨年の雪辱を果たす」と、1勝への決意を口にした。
○西村、親子2代「甲子園」へ
8回裏一死一、三塁。佐賀商の7番西村昂樹は外角直球をたたいた。「みんながいいところで回してくれた。どうしても打ちたかった」。打球はしぶとく中前へ抜けていった。6―4とリードを広げる貴重な一打に、日焼けした顔をほころばせた。
父親は鹿島実の西村秀範監督。監督自身も佐賀商OBで、1977年の第59回大会で昂樹と同じ中堅手として甲子園の土を踏んだ。前日の準決勝で無安打に終わり、落ち込む昂樹への父親のアドバイスは「最後なんだから楽しんでこい」だった。
同じ「SASHO」のユニホーム、背番号「8」での甲子園出場。「チャンスで1本」と意気込む昂樹に、「あの大舞台で高校野球を“卒業”できる喜びを感じてほしい」。29年前の自分と重ね合わせながら、父親はうれしいエールを送った。
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