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全国高校野球選手権佐賀県大会の軌跡


 第88回全国高校野球選手権県大会は26日、佐賀郡久保田町のみどりの森県営球場で決勝があり、第3シードの佐賀商が10―4で佐賀西を下し、2年連続14回目の優勝を飾った。

 佐賀商は初回、1点を先制。3回には4点を追加し、優位に試合を進めた。4回以降は佐賀西に小刻みに得点を奪われ、8回表には1点差まで詰め寄られたが、その裏、一気に5点を挙げ、勝負を決めた。

 全国大会は8月6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕。組み合わせ抽選会は3日に開かれる。



佐賀商、2年連続甲子園
決勝戦詳細記事はこちら

2年連続14回目の優勝を決め、抱き合って喜ぶ佐賀商ナイン=みどりの森県営球場

がんばれ!佐賀商

全国大会の模様はこちらでご紹介します。

優勝校の学校沿革―佐賀商

 1907(明治40)年に佐賀市立佐賀商業学校として開校した。22(大正11)年、県立佐賀商と改称。48(昭和23)年、学制改革により現校名となった。商業科、国際経済科、情報処理科の3学科があり、生徒数は874人(男子338、女子536人)。甲子園には夏8回、春6回出場の伝統校で94(平成6)年夏に県勢初の全国制覇を成し遂げた。

 プロ野球選手も数多く輩出。元西武の投手・新谷博さん(社会人硬式野球チーム・佐賀魂監督)や元千葉ロッテの外野手於保浩己さんらがいる。佐賀市神野東。

 佐賀商優勝への道

2回戦 11-0 杵島商
(5回コールド)
3回戦 11-6 唐津東
準々決勝 8-0  鹿島
準決勝 6-4  鳥栖
(延長10回)
決勝 10-4 佐賀西

佐賀商応援団 喜び爆発

写真
2年連続で甲子園出場を決め、大歓声をあげる佐賀商応援団=みどりの森県営球場

「甲子園で勝ち星を」

 9回表二死。二塁手からトスを受けた遊撃手が二塁ベースを踏み、審判の右手が挙がった。その瞬間、三塁側の佐賀商スタンドは、赤いメガホンが夏空に舞い上がった。26日にあった夏の高校野球県大会決勝。伝統校対決は、佐賀商が粘る佐賀西を再び振り切り連覇。声を枯らし声援を送り続けた応援団は、互いに抱き合い、喜びを爆発させた。

 佐賀商スタンドには約800人の生徒とOBらが駆け付けた。初回、いきなり二死二塁のチャンスに、応援は一気に盛り上がる。山口哲志選手が先制三塁打を放つと、大歓声が沸き、母の恭子さん(47)は「いいところでよく打ってくれました」と目を細めた。

 3回、田中龍二選手らのタイムリーなどで一挙四点を追加すると、スタンドは押せ押せムード。しかし、中盤以降は佐賀西の反撃で、ハラハラの連続。ピンチの場面では、手を合わせ祈る女子生徒の姿も。

 ピンチの後にチャンスあり。8回、佐賀西の猛攻を一点でしのぐと、直後、再び打線が爆発。応援のボルテージも最高潮に達した。「よし、このまま行けるぞ」。

 そして最終回。エース大隈浩の力投を見守った母の律子さん(45)は「気迫がいい結果につながった」。言葉を詰まらせ、わが子の晴れ舞台にエールを送った。

 1994年、同校のエースとして全国制覇を成し遂げたひらまつ病院の峯謙介さん(29)は「しぶとい守りから攻撃へとリズムをつなげられた」と後輩らの奮闘を褒めたたえた。

 2年連続の甲子園出場を決め、同校の川副正文校長(58)は「前年の優勝校というプレッシャーに負けずよくやってくれた。甲子園では昨年の雪辱を胸に、1勝でも多く勝ち星を挙げてほしい」と期待を込めた。


佐賀西スタンド「感動ありがとう」

 悲願の甲子園出場を信じ、声援を送った一塁側の佐賀西応援団。夢はかなわなかったものの、選手たちの懸命のプレーに、スタンドを埋めた生徒やOBから惜しみない拍手が送られた。

 25日の準決勝に続き、この日も補習授業を午前中で打ち切り、約800人が全校応援。保護者会が用意したペットボトルの鳴り物を打ち鳴らし、選手を鼓舞した。

 リードを許す苦しい展開だったが、7回に2点差に詰め寄るとスタンドも最高潮に。3年生の森田淳史君も「一気に逆転してほしい」と、打線爆発に期待した。

 しかし、必死の粘りも及ばずゲームセット。二安打を放った貞島健人とクラスメートの3年生の日高悠希さんは「本当にいい試合だったと思う。感動をありがとう」と、表彰を受ける選手を見つめた。「EIJYO」の文字が入ったユニホームを着て応援したOB野球チームの広瀬隆章監督(48)は「ここまで夢を見せてもらっただけで幸せ」と健闘をねぎらった。

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各試合の熱戦の模様を写真で紹介する「写真グラフ」のコーナーを新設しました。

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