現在位置:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

川の流れに身を任せ…夏満喫

「さが水ものがたり館」の体験イベント

2017年08月30日 12時27分

まずは水の中で安全に浮く練習。腕を横に伸ばし、バランスを取る
まずは水の中で安全に浮く練習。腕を横に伸ばし、バランスを取る
【しっかり訓練】遊ぶ前に、しっかりレスキュー訓練。助けてもらう技術を身に付けてから遊ぶことも、川遊びの大事なポイントだ(フィルムカメラで撮影)
【しっかり訓練】遊ぶ前に、しっかりレスキュー訓練。助けてもらう技術を身に付けてから遊ぶことも、川遊びの大事なポイントだ(フィルムカメラで撮影)
【カヌーの旅】県道48号の名護屋橋まで約500mのカヌーの旅。気持ちよく漕げてニッコリ(フィルムカメラで撮影)
【カヌーの旅】県道48号の名護屋橋まで約500mのカヌーの旅。気持ちよく漕げてニッコリ(フィルムカメラで撮影)
【眠気と闘う】体はひんやり顔はぽかぽか、ゆらゆらと漂いながら眠気と闘う花記者(フィルムカメラで撮影)
【眠気と闘う】体はひんやり顔はぽかぽか、ゆらゆらと漂いながら眠気と闘う花記者(フィルムカメラで撮影)
象の鼻天狗の鼻
象の鼻天狗の鼻

■嘉瀬川・多布施川 歴史的遺構「象の鼻」「天狗の鼻」で

 「川に、流されてみない?」。そんなミナミ記者からの提案で、取材班は佐賀市大和町の「さが水ものがたり館」にやってきた。同館が開く大人気のこの催し、今回も申し込みの受け付け開始から20分で定員の20人が埋まってしまったほどの盛況ぶりだ。「ライフジャケットを着て、川の流れに身を任せてプカプカ流されるイベント」って、どんなもの? 川遊び初心者の2人が、防水インスタントカメラ持参で体験した。(マキ、ミナミ、花)

 川から水を取り入れる石造りの施設、石井樋(いしいび)。さが水ものがたり館の裏手には、約400年前に成富兵庫茂安が作ったという石井樋が復元された石井樋公園がある。

 同館の荒牧軍治館長(73)から石井樋と佐賀の治水の歴史、災害をもたらす危険性と命を育む恵みの両面を持つ水の性質を学んだら、いよいよライフジャケットとヘルメットを装着して石井樋公園に向かう。

 「まずはレスキュー訓練」と言われて助ける練習かと思ったら、「助けてもらう」レスキュー訓練だった。水の中から「助けてー!」と叫んでひもを投げ込んでもらったら、肩と腰のあたりでしっかりひもをつかんで引っ張り上げてもらう。

 いよいよ待ちに待った川流れ。歴史を今に伝える遺構を横目に、進行方向へ頭を向けて参加者たちがあおむけに川に浮かぶ。不思議な光景だ。

 復元された石組みの利水施設「象の鼻」付近から出発し、同じく復元された「天狗の鼻」を過ぎるまでは流れが緩く静かで、自力でこがないと進まない。しかしそれ以降、川の流れが速くなった。速いと言っても「こがなくても進む」レベルの速さで、スリルや恐怖とはほど遠い。

 顔に降り注ぐ太陽光が、川の水で冷えた体を温める。河岸の木々が視界かすめて過ぎ、水音に紛れて遠く鳥の声が聞こえる。流水に身を任せ、川の一部になった気持ちで、穏やかに過ごす時間。深夜に放映されている、解説も修羅場もない自然ドキュメンタリーを大画面で眺めるような。

 流された後は、カヌーにも挑戦した。全力で遊び、心地良い疲労が全身を包む。そうだ、「夏休み」ってこんな感じ。(花)

■川に親しみ自然感じて さが水ものがたり館・荒牧軍治館長の話

 「さが水ものがたり館」は、“治水の神様”として知られる成富兵庫茂安の偉業を伝える施設。郷土学習の場として利用され、年間80校約4000人の小学生が訪れる。

 年に20程度のイベントを開催しており、川流れ体験もその一つ。「川に触れて親しみ、自然を感じてほしい」と企画された。石井樋での川流れは、茂安公の取水技術を肌で感じるとともに、たくさんの生き物がすむ川の世界を間近に見ることができる。

 子ども向けに開催されるイベントだが、「スタッフとして学生らが協力することも多い」と荒牧館長。「若い世代のノウハウを活用して、施設の取り組みを充実させていきたい」と、学生たちの来館を心待ちにしている。(マキ)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

記事アクセスランキング