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特撮のDNA展 造形に込めた特撮の魂

29日から県立美術館

2017年09月12日 10時25分

「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」
「特撮のDNA展-怪獣の匠」

 「特撮」は日本が誇る映像文化。特に「ゴジラ」(54年)に始まる怪獣という特撮の一大アイコンは、時におどろおどろしく、時にヒロイックに子どもから大人まで夢中にさせてきた。29日から佐賀市の県立美術館で始まる「特撮のDNA展-怪獣の匠(たくみ)」はその怪獣映画の造形をメーンテーマに、迫力の撮影用スーツなど200点超の造形作品を集め、特撮の魅力に迫る。

 展示の中心となるのは「ゴジラ」。「原子怪獣現わる」(米・53年)をモチーフに、ビキニ環礁水爆実験での第五福竜丸被ばく事件の衝撃から誕生した水爆大怪獣ゴジラは、昭和シリーズ15作、「ゴジラ」(84年)で復活した後、平成VSシリーズ6作、ミレニアムシリーズ6作に加え、昨年大ヒットを記録した「シン・ゴジラ」まで時代を超えて愛されてきた。

 人間の傲慢さの象徴、正義のヒーロー、突然降りかかる恐怖と、性格を変えながらスクリーンをのし歩いたゴジラにリアリティを与えたのが、初代の利光貞三氏(1909-82年)をはじめとする「怪獣造形師」。彼らが生んだ作品に、特撮の神様・円谷英二氏(1901-70年)が命を吹き込んだ。

 今回最も迫力ある展示物は、「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」(00年)に登場したゴジラスーツ(180センチ、複製)を配した大ジオラマ。町並みを配した約5×5メートルのベースに、切れ長の瞳が印象的なゴジラがにらみをきかせる。上空には「モスラ3」(98年)のレインボーモスラが舞い、映画のワンシーンのような世界観を撮影スポットとして楽しめる。

 スーツを製作したのは、多くのミレニアムシリーズゴジラを手がけた造形師若狭新一氏。力強さと精緻なディティールを兼ね備えた新世紀のゴジラを作り上げた。会場には、若狭氏が撮影用のものと同じように作ったゴジラの表皮を「触れるゴジラ」として展示し、造形師の仕事の一端を実際に触れることができる。 

 九州初お披露目を含めた展示は撮影オリジナルやひな形が多く、“本物”が身近に見られる。昭和の人気怪獣メカゴジラは「メカゴジラの逆襲」(75年)から撮影用スーツ(203センチ)を出品。こちらもフォトスポットとなり、ゴジラと激闘を繰り広げた勇姿とツーショットを撮影できる。

 また、物語を盛り上げるメカニックも興味を引く。初代「ゴジラ」からは大怪獣に引導を渡した水中酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤー、「メカゴジラの逆襲」からメカゴジラの電子頭脳。「ゴジラVSビオランテ」(89年)から92式メーサービーム戦車など映画の場面がよみがえる。

 最新の「シン・ゴジラ」からは、CGの原型となったひな形のレプリカ(第4形態)を展示。同展を企画する実行委員会は、「これまでの怪獣展と違い、怪獣造形もミニチュアも美術品だという考えで展示している。現在も脈動し続ける『特撮のDNA』を感じてもらいたい」と、来場を呼び掛けている。

 ■29日から11月5日まで、佐賀市の県立美術館で。前売りチケットは、一般・大学生1000円、高校生500円、小中学生300円(当日はすべて200円増し)。初代「ゴジラ」上映会&トークショーは別途チケット(3000円)が必要。問い合わせは佐賀新聞プランニング、電話0952(28)2151。

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