3月17日付
誰でも心安らかにくつろげる〝居場所〟がほしいと思う。そこに身を置くだけで前向きになれるような時と所。だが、そんな居場所が見あたらない◆ストレス社会といわれる昨今、人は日々何かに追われ、気がついたらいつの間にか居場所を失っていた。大人だけでなく子どもたちもそうである。私たちは便利さや豊かさを追求するあまり子どもたちの居場所を奪ってしまったのだ◆子どもたちにとっての居場所とは何か。九州大学が従来の大学の領域を超えてこれからの社会のありようを研究している「ユーザーサイエンス構想」の特任教授である目黒実さん(63)は「子どもが出入りできる物理的な空間だけでなく、遊ぶための時間と、それを共有する仲間-という三つの〝間〟があること」と定義する◆目黒さんは、そんな思いで社会の宝物である「子ども」を研究対象として子どもたちのための三つの〝間〟づくりに情熱を傾け、全国各地で子どものための居場所を提供している。福島、兵庫、沖縄などの「チルドレンズミュージアム」も目黒さんの手がけた子どもたちの居場所、ワンダーランドだ◆その一つ「篠山チルドレンズミュージアム」(兵庫県篠山市)は、統廃合で廃校となった中学校の校舎を活用し子どもたちの創造力を養う居場所として再生させた。そんな目黒さんがあす18日、佐賀市のセントラルプラザ3階「シアターシエマ」にやって来る◆これまでの実践を通して子どもたちの未来とまちづくりの大切さを語る。テーマは「子どもたちの物語がまちをつくる」。遊びと学び、絵本の効用、まちづくりとは何か-。NPO法人「まちづくり機構ユマニテさが」(電話0952・22・7340)の主催。参加無料。(賢)







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