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| 8月31日付 | |
| 恐怖の対象は人によって違うだろう。ビルの屋上など高い所は平気だが暗い所が怖いという人がいる。ヘビや毛虫が極端に嫌だという人もいれば、台風とか雷に恐怖を感じる人もいる◆高所も嫌だが、どちらかといえば閉所が苦手だ。人体の内部を画像にして検査するMRI検査で急に気分が悪くなったことがある。検査の途中、ふと目を開けたら仰向けに寝ている目の真上に”壁“がある。「ここから出られないのでは…」と思ったとたんに圧迫感で息苦しくなった◆体が動かせない。声も出ない。「もうダメだ。ここから出して!」。検査に入る前「気分が悪くなったら合図して下さいね」と言われていたことを何とか思い出し、ブザーを押さなくては-と思ったら「大丈夫ですか。はーい、終わりましたよ」。ホッとして体の力が抜けた◆検査は合図をすれば息苦しさや恐怖からすぐに解放してもらえるが、チリの鉱山落盤で地下700メートルの狭い避難所に閉じこめられている作業員33人の心中はどんなものだろう。昼夜ない地底の閉鎖空間に何日も置き去りにされて。「このままどうなるか…」。不安、焦燥、絶望、恐怖◆この隔離状況は、はるか彼方の宇宙ステーションのようなものかとも思うが、そこでやるべき”任務“の有る無しは大きく違うだろう。しかし、「宇宙空間という一種の極限状態での経験を地上(地下)で生かされれば」とNASA(米航空宇宙局)が極限状態の作業員をサポートしている◆救出計画は当初の4カ月から短縮され11月にも全員救出の見通しだが、無事を祈る家族や当事者にはそれすら途方に暮れそうな時間である。NASAといわず世界の技術を結集し、1分1秒を競って”33の命“を救い出してほしい。(賢) |







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