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8月21日付
 「名水や花のほたるが川を舞う」。小城市岩松小学校6年中島未来さんの作品である。夏の宵、水辺の闇に明滅しながら飛び交うホタルの風情を「花のほたる」とは、何と豊かな感性か◆“名水とホタルの里”で知られる小城市には、その清らかな名水とゲンジボタルを守ろうと古くから地元民による保存活動が息づいているという。既に明治30年代、須賀神社の宮司らによるホタル保存活動があったという『小城郡誌』の記述がそれを裏づけている◆1976年には「21世紀に光の帯を!」をキャッチフレーズに掲げ「小城源氏蛍保存会」が発足。地道な活動は今日に至っている。今年6月、小城市で開かれた「全国名水サミット・小城」もその活動の一つといってもいいが、サミット開催の記念に市内の子どもたちから募ったホタルの俳句を集めた句集『花のほたる』ができあがった◆小城市教育委員会と「小城源氏蛍保存会」、そして小城の地域おこしを担う市民グループ「フォーラム小城」が力を合わせて取り組んだもので、市内の小学生から400句に上回る秀作が寄せられた。「清らかにホタルがまうよぎおん川」(古賀宏史君・芦刈小5年)、「暗やみに蛍のダンス星のよう」(吉次彩華さん・桜岡小6年)◆子どもたちのホタルやふるさとに対する思いが手に取るように見えてくる。小城市では環境教育の一環としてふるさとを流れる祇園川と、その川面を飛び交うホタルを守る学習に取り組んでいるそうで、こうして子どものころから自然を愛する心をはぐくんでおくことが大事なのだ◆そんな思いを込めて祇園川のほとりに「小城源氏蛍発祥の地」の碑を建立。あす22日に除幕式を行う。子どもから大人まで市民の心が形となって引き継がれていく。(賢)