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スギ花粉の季節到来 早期治療で対策を

飛散量、佐賀は昨年の7割予測 「塗るマスク」などグッズ続々

 

【写真】鼻の周囲に塗って花粉の侵入を防ぐエーザイの「クリスタルヴェール」。透明なジェルで目立たず、化粧の上からも使用でき、女性の支持を集めそうだ
 スギ花粉が飛散する季節がやってきた。今年の飛散量は少ないと予想されているが、専門医は「花粉症の症状が過去に出た人は、早めに薬を服用する早期治療で対策を」とアドバイス。一方で、今シーズンは、鼻の回りにクリームを塗って鼻腔への花粉の侵入を防ぐ「塗るマスク」など新しい対策グッズも注目を集めそうだ。


 環境省の予測では、今春のスギ、ヒノキ花粉の飛散量は全国的に例年並みか例年より少ないと予測。全国500カ所で花粉飛散量を観測しているウェザーニュース(東京)も「九州は昨シーズンの半分以下のところが多くなりそう」とするが、昨年と比べた飛散量は、佐賀県は全国で2番に高い71%と予測している。


 「今年のように飛散量が少ないと予測された年は、花粉への警戒心が薄れるため、花粉症発症者が増える傾向にある。油断は禁物だ」。県立病院好生館の耳鼻咽喉(いんこう)科の宮崎純二医師は、こう注意を促す。


 花粉症対策で最も有効とされるのが、薬で発症を予防する早期治療だ。アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬を、花粉シーズンを通して飲み、本格飛散日(例年は2月10日ごろ)に点鼻(てんび)薬を追加する。宮崎医師は「個人差もあるが、本格的な飛散日の1~2週間前を目安に耳鼻科の診察を受け、治療を始めた方がいい」という。


 気掛かりなのは薬の副作用。以前使われていた第1世代の抗ヒスタミン薬は、眠気やのどの渇きを覚えるなどの副作用があった。しかし、「現在は、眠気を生じさせない第2世代の抗ヒスタミン薬が主流」と宮崎医師は話す。それでも、市販薬の中には第1世代の薬もあるといい、購入時には注意が必要だ。


 花粉症対策で欠かせないのはマスク。現在、新型インフルエンザ予防でマスクを着用している人が多いが、ドンキー薬局(佐賀市)の中島禎則マネジャーは「花粉の粒子はインフルエンザのウイルスより大きく、インフルエンザ用で供用できる。メーカーによると、マスクの供給も余裕があるようだ」という。


 今年、花粉対策グッズで注目を集めているのが「塗るマスク」。3年ほど前から人気となっているドイツ生まれの商品に加え、国内メーカーも昨秋に新商品を投入した。エーザイ(東京)の「クリスタルヴェール」は、ジェル1滴を鼻の周りや鼻と上唇の間に塗れば、透明なプラスイオンの膜を作り、アレルギー物質の侵入を防ぐ仕組み。マスク嫌いの人にとってはありがたいアイテムだ。


 このほか、鼻に入った花粉やほこりを洗い流すスプレーや、ソフトコンタクトレンズ専用の洗浄液も登場している。


 花粉の飛散量が多い日と少ない日では症状が出るリスクはかなり違う。宮崎医師は「天気や花粉情報はこまめにチェックし、飛散量が多い日は外出を控えるなど自己防衛してほしい」と話す。


【写真】鼻の周囲に塗って花粉の侵入を防ぐエーザイの「クリスタルヴェール」。透明なジェルで目立たず、化粧の上からも使用でき、女性の支持を集めそうだ

 

総飛散量(昨年比)予測

2010年02月01日更新