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ウォームビズ県内でも クールビズよりコスト削減効果大
【写真上】ジャケットなどを手元に置いて体温調節する行員も多い=佐賀市の佐賀共栄銀行本店
 身近な地球温暖化対策として「ウォームビズ」を導入する動きが県内でも広がっている。環境に配慮する企業イメージの向上に加えて、冷房を節約するクールビズよりもコスト削減効果が大きいとあって、企業側にとっては”一石二鳥”の取り組み。県内の動きを追った。

 佐賀市の佐賀共栄銀行(山本孝之頭取)は12月、すべての店舗に室温計を配布し、410人の行員全員にベストやカーディガンを着用するように呼びかけた。温度調節しやすいように手元にジャケットなどを準備する行員も目立つ。


■意識を変える


 ウォームビズは、暖かな服装を取り入れて、オフィスの温度を20度に設定する取り組みだ。同行は35すべての営業店と本部で室温を原則20度に設定。利用客が訪れる営業店は午前9時から午後3時までは23度にする。

 同行総合企画部は「設定温度は職場任せだった。企業としての社会的責任もあるし、まずは行員の意識を変えたい」と話す。

 ウォームビズ効果もあって、10~12月の光熱費は全店合わせて前年同月比で7%削減。「夏場のクールビズよりもコスト削減につながった。小さなことでも大きな成果を生む」と手応えを話す。


 同行も参加する環境省の地球温暖化防止運動「チャレンジ25キャンペーン(チーム・マイナス6%)」では、賛同者がウォームビズ推進などに取り組む。都道府県別は集計していないが、全国で334万8千人、3万4千団体に達する。

 環境問題に取り組む佐賀県地球温暖化防止活動推進センターの橋本辰夫センター長は「冷房に比べて暖房は費用がかかる。逆に言えば、1度下げるだけでも企業にとってコスト削減効果が大きい」と指摘する。


 試算によると、6~10畳の部屋で、夏場にクーラーの温度設定を27度から28度に変えた場合の節約金額は年間670円に過ぎない。これに対して、冬場はエアコンの暖房を21度から20度に下げると1170円。1・7倍の節約になる。さらに、石油ファンヒーターなら1080円、ガスファンヒーターなら1260円の削減になる。


 ウォームビズ導入時の工夫として、橋本センター長は荷造りなどに使うビニールシートの活用を勧める。「熱を奪う北側の窓を覆うようにテープで張り付けるだけで、建物の暖かさが違う」。暖房と同時に扇風機を上向きに回すのも熱効率アップにつながる。


■ベスト人気


 ウォームビズ商戦も熱を帯びる。佐賀市のフタタ佐賀兵庫本店は「ウォームビズ」のタグをつけた商品をそろえる。今年の売れ筋は、ニットのベスト。カジュアルなチェック柄をスーツに合わせるのが若い世代ではやっており、轟木徹店長は「すでに品切れも出ている。最初の一枚としてエンジやベージュ色の無地を買い求める人も多い」。売れ筋は4千~5千円前後という。


【写真下】「ウォームビズ」商品が人気を集める紳士服店=佐賀市のフタタ佐賀兵庫本店
 スーツのスリーピース(三つぞろい)も見直されている。「ファッション誌でスーツと色違いのベストを合わせる着こなしが紹介されている。ベスト単品で買い求める人もいる」という。


 ウール素材で保温効果が高い自社開発のオリジナルスーツ「エアーフィット」(4万円台~)も投入した。轟木店長は「最近のスーツは細身が主流なので着ぶくれしたくないという人が多い。ニットなども全体的に薄手で暖かい商品のニースが強い」と話している。


【写真上】ジャケットなどを手元に置いて体温調節する行員も多い=佐賀市の佐賀共栄銀行本店


【写真下】「ウォームビズ」商品が人気を集める紳士服店=佐賀市のフタタ佐賀兵庫本店

2009年12月28日更新