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禁煙挑戦、ニコチンパッチでさらにやりやすく

 禁煙にチャレンジする環境が充実してきた。5月に薬局・薬店での販売が解禁された「ニコチンパッチ」は、次々に新商品が発売され売れ行きも好調。禁煙相談窓口を開く自治体も増え、県内の喫煙者で「禁煙に挑戦したい」と考える人は5割に上るという調査結果もある。さまざまな施設で分煙・禁煙化が進み、来春には「路上喫煙禁止」地域も計画されるなど愛煙家包囲網が狭まるなか、最近の「禁煙事情」を探った。

【写真上】ニコチンパッチが並ぶ店頭。2箱目を購入しにきた客には「頑張ってますか?」と声かけを実施している=佐賀市のドンキー薬局
 ファイザー製薬(本社・東京都)が各都道府県でそれぞれ喫煙者200人ずつに実施したアンケートによると、ニコチン依存症と判定された人の比率は佐賀県は71・5%で全国21位。「今すぐ禁煙に挑戦したい」と考えている人は49・5%で4位だった。潜在的な「禁煙希望者」は結構多い。

 最近の禁煙作戦の人気一番手は、腕や背中などに張ってニコチンを皮膚から与えて、禁煙時のいらいら感を緩和する「ニコチンパッチ」。ステップ1から始め、ステップ2(メーカーによってはステップ3も)では、ニコチン量を減らしたパッチで徐々に慣らし、2、3カ月で禁煙が完了する。

 「今まで精神力に頼っていたが、これなら」と結婚を機に3度目の禁煙に挑戦する男性公務員(34)。使用を始めて半月たっても、以前の禁煙チャレンジで味わったような不快感はないという。

 佐賀市のドンキー薬局では、購入や問い合わせが相次いでいる。3社の商品を扱っており、価格は14枚入りで5000円台。禁煙ガムなどに比べて高いが、人気は高い。皮膚トラブルや吐き気などの副作用の可能性もあり、注意が必要という。

 禁煙支援事業に取り組む自治体も増えている。県健康増進課によると、佐賀、小城、多久、伊万里、嬉野の各市で禁煙プログラムを実施、県も施設の禁煙・分煙を含めたたばこ対策を重点項目に挙げ、禁煙キャンペーンなどを展開している。

【写真下】佐賀市が設ける禁煙支援相談窓口。自分一人ではなかなかできない禁煙を保健師の力を借りて達成する人も多い=佐賀市健康づくり課
 佐賀市は、2003年から個別禁煙支援プログラムの相談窓口を設けている。利用者の年齢層は幅広く、家族の妊娠・出産や病気になったなど理由もさまざま。健康づくり課の秋山浩美保健師は「何度も再チャレンジしてようやく禁煙を達成する人も多い」と話す。

 プログラムの内容は、初回は依存度チェックや本人の希望を聞き取り、禁煙誓約書に署名。ニコチンパッチやガムなどの禁煙グッズのほか、耳ツボ体操など吸いたい衝動を抑える方法を指導する。職員はこまめに電話やメールで連絡し、アドバイスする。8月には夜間窓口を初めて開設、11月にも夜間相談を行う。

 たばこをめぐっては、1箱300円程度から一気に1000円程度に引き上げる論議があったり、佐賀市で来春からJR佐賀駅周辺などで歩きたばこが禁止になるなど、〝包囲網〟は狭まる一方だ。ニコチンパッチなどのグッズと専門家の指導を組み合わせ、家庭で「手軽に」禁煙を取り組む動きは一層増えそうだ。

【写真上】ニコチンパッチが並ぶ店頭。2箱目を購入しにきた客には「頑張ってますか?」と声かけを実施している=佐賀市のドンキー薬局

【写真下】佐賀市が設ける禁煙支援相談窓口。自分一人ではなかなかできない禁煙を保健師の力を借りて達成する人も多い=佐賀市健康づくり課

2008年10月06日更新