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| 原榮三郎さん回顧展 ジャンル超え「光」と対峙 | |||
独自の色彩 非日常世界へ
「光」と対峙(たいじ)した作家だった。80年代以降に多く描かれたアクリル画は、鮮烈な色彩が見る人を圧倒する。大作「LOVE」(F150、1987年)は、記号的に描かれた2人の宇宙人の間をピンクの波長がつなぐ幸福感に満ちた作品。未来、今世紀、古代の「花姫宇宙人」三部作(F100、1990)は鮮やかなグラデーションが美しい。 異彩を放つのが60年代を中心に撮った白黒写真約200点。マンションの前でお面をつけた親子3人組や、ゴミ収集場に放置された肖像写真など、皮肉混じりのユーモアと優しいまなざしが感じられる。 同時代の現代美術作品も撮影した。篠原有司男、三木富雄、高松次郎ら著名な現代美術家の初期の作品や、黒川紀章らの建築などがあり、当時の現代美術の息吹が伝わってくる。 色彩感覚について原さんは生前、「赤と呉須(ごす)のブルーを常に意識する焼き物の町に生まれたことも影響しているかもしれない」と語っている。東京を拠点に活動しながら、故郷有田をアートで町おこしするのが晩年の悲願だった。遺志を継いだ有志たちが、2006年からグループ展「有田現代アートガーデンプレイス」を開催。今年は県内外の若手作家41人が、町内のトンバイ塀通り商店街などで作品を展示している。 回顧展関連のシンポジウムも2回開く。27日は美術評論家針生一郎氏、写真家関口照男氏ら5人が「原榮三郎が夢見た宇宙」で、28日は映像作家の八谷和彦氏、真島理一郎氏ら4人が「先駆者が語る表現の今」と題して語り合う。 ▽回顧展は有田町の焱の博記念堂で28日まで。アートガーデンプレイスは町内各地で3月20日まで。観覧、シンポジウムの聴講無料。
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| 2010年02月27日更新 | |||
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