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ドキュメンタリー映画「花と兵隊」13日から上映

未帰還兵のその後描く

 

写真
 太平洋戦争中、ビルマ(ミャンマー)など南方へ派遣されたが、さまざまな事情で日本に帰国しなかった、いわゆる”未帰還兵”のその後を取り上げたドキュメンタリー映画「花と兵隊」が13日から、佐賀市松原のシアター・シエマで上映される。大川市出身の松林要樹監督(30)の初監督作品で、2年8カ月にわたり丹念に取材し、忘れてはならない戦争の傷跡を明らかにする。


 未帰還兵については今村昌平監督が取り上げ、1971年、タイ編とマレー編のシリーズ映画をつくった。松林監督は日本映画学校在学中、同シリーズを見て触発された。折しも、佐賀市川副町に住む大叔父の宮原仁三さん(91)がビルマからの帰還兵ということを知り、当時の戦線の様子などを聞き取り。また帰還兵の話などを参考に、現地を5度にわたって訪問。6人の未帰還兵を取材した。


 未帰還兵が日本に帰らなかった理由はさまざま。敗走中はぐれてしまった人、人には言いたくない事情を胸に秘め祖国に帰るのを恥としている人など。映画は、彼らの証言をつなぐことで未帰還兵にさまざまな事情が隠され、それぞれの戦後を生きてきた姿を映し出している。


 松林監督は、「現地で敗戦を迎えた兵士は、今の自分とほぼ同世代。彼らにとって日本はどんな国だったかを問いかけたかった」と話す。作品は2009年キネマ旬報文化映画部門5位に入った。


 シエマでの上映は26日まで。13日は午前10時半からの上映終了後と、午後1時の上映開始前にそれぞれ松林監督の舞台あいさつがある。問い合わせはシエマ、電話0952(27)5116。


【写真】「花と兵隊」でメガホンを取った大川市出身の松林要樹監督(右)と大叔父の宮原仁三さん=佐賀市川副町の宮原さん宅

2010年02月12日更新