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生け花への思い率直に 金子三伸さん、エッセー&写真集
【写真】生け花の作品を前に新著について語る金子三伸さん=佐賀城本丸歴史館
 身近な植物を使った感性豊かな生け花で知られる佐賀市の金子三伸さん(75)が、新著『つゝしみもちて遊ぶべし今日この花』を刊行した。2004年に出した『いのちと戯れて-はなのドラマ100』に続く「エッセー&作品集」。近作をカラー写真で紹介し、花や生け花に寄せる思いを率直につづっている。

 長く小原流本部の理事や教授などを務めたが、2000年に一切の役職を退職。「生け花は花の命をいただいて生けることで成り立つ。何より花に寄り添うことが大切」と原点に立ち返って活動している。

 『つゝしみもちて―』は近年に生けた作品約100点をカラー写真で紹介し、花と向き合う姿勢や人生観をエッセーや詩として記した。

 冒頭の「レッドリスト」で「日本の生活文化として成り立ってきたいけばなが、いま絶滅寸前である」とするなど、生け花の現状に強い危機感を示す。

 「伝える」でも「日本の伝統文化を伝える。そういう機運が高い。しかし しかし いまの私たちのいけばなが それに価するものかどうか。危うく 恐ろしい」とし、後半の「取り戻したい」では「慎みと 凛(りん)とした 日本人のいけばなを」と原点回帰を訴える。

 詩的でリズミカルな表現。自らの病気や老いを赤裸々に語り、文化人らの言葉も引き合いに人生観や社会観を披露している。金子さんは「日本のアイデンティティーとしての生け花を後世に受け継いでもらいたいとの思いから、包み隠さず本音を書いた」。すでに1000部を完売し、1月半ばに400部を増刷している。

 ▽A4変形判、100ページ、定価4500円。問い合わせは溝田至遥さん、電話0952(26)2230へ。


【写真】生け花の作品を前に新著について語る金子三伸さん=佐賀城本丸歴史館

2010年02月10日更新