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古医書資料室を一般公開  江戸時代の医学書、蘭学書など130冊

開院100周年で織田病院(鹿島市) 往時の医師の奮闘しのぶ

 

 鹿島市の特定医療法人「祐愛会」(織田正道理事長、406人)が、江戸時代の珍しい医学書や蘭学(らんがく)書を展示した古医書資料室の一般公開を始めた。250年以上医家として続く織田家所蔵の古医書から、西洋医学に学ぶ江戸時代の医師らの奮闘ぶりがしのばれる展観になっている。

 

写真
 資料室は織田病院の2階にあり、移転開院100周年を迎えたことから一般にも公開。資料室には江戸時代から明治までの古医書約130冊を展示している。

 

 最も古い医書は「金瘡撲損療治(きんそんぼくそんりょうじ)」(天正12年=1584年)で、刀傷の治療法が記してある。解剖学書「重訂解体新書」(文政9年)は杉田玄白の弟子大槻玄澤がクルムスの「解剖図譜」を翻訳し、重訂したもの。ほかにも薬物について詳しく書かれた「重訂本草網目」や、オランダの古洋書など貴重な書物が並ぶ。

 

 14代目の織田理事長は織田信長の末裔(まつえい)にあたる。先祖は鹿島鍋島藩の藩医や沖縄県出仕医官を務め、1910年から現在地で病院を営んできた。オランダの医学用語を翻訳して手書きした辞書もあり、織田理事長は「西洋医学を習得しようと猛烈に学ぶ様がうかがえます。興味のある方はぜひお越しを」と呼び掛けている。病院の総合案内で受け付ける。入場無料。

 

【写真】一般公開された古医書資料室で、蘭学書を手に取る織田正道理事長=鹿島市高津原の織田病院

2009年12月26日更新