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本紙「手鏡」掲載など44編 堤光代さん「心の灯」出版
『心の灯』を出版した堤光代さん=吉野ヶ里町の自宅

 吉野ヶ里町吉田の主婦、堤光代さん(67)が佐賀新聞の投稿コーナー「ひろば」「花時計」「手鏡」に掲載された文章など44編を一冊の本にまとめ『心の灯』のタイトルで出版した。感動と感謝の心を忘れず、人々との出会いで得た喜びをつづっている。

 堤さんが投稿を始めたのは平成8年春過ぎ。1カ月に3~5編出したが、全く掲載されずあきらめていた。そんな中、数カ月後の9月、「ひろば」欄に祖母ソデさんのことを書いた「思いやり深いばばしゃん」が初めて活字になった。

 堤さんは、かわいがってくれたソデさんのことが忘れられず「食べ盛りの孫7人に小麦粉のぶつ焼きや、ゆで餅(もち)を作ってくれた。戦死した息子のお金で自分の物は買わずに、洋服や靴を買ってくれた。思いやりの深いばばしゃんだった」と感謝の気持ちを込めた。

 13年前のその日のことは今でも覚えており「やっと載った。とてもうれしかった」と振り返る。それからは「続けないといけない」と農作業や家事の合間に家族のことをはじめ、旅行、音楽会、婦人会活動などを文章にしてきた。

 タイトルの『心の灯』は、ろうそくのような小さな明かりを心に灯し続け、ありがとうの気持ちを絶やさないようにと付けた。「人を憎んで一生を終わったらいけない」と人との出会い、地域との触れあいを大切に生きていきたいと思った。

 出版後、埼玉の孫に送ると「学校の友達に見せたい」と喜んだ。結婚して大阪に住み、「家族みんなで読みたい」という三女には10冊送った。今月6日には中学・高校時代の同級生や民生委員の仲間たちから出版祝賀会を開いてもらい、「今年一番の思い出となった」と感慨深げだった。

  『心の灯』はA5判。114ページ。印刷は佐賀印刷社(佐賀市)。

【写真】『心の灯』を出版した堤光代さん=吉野ヶ里町の自宅

2009年12月22日更新