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2008春の健康特集

矯正歯科編 
歯並びと矯正歯科治療…1

近藤 成智
こんどう しげとも

こんどう矯正歯科
院長  

鹿児島大学歯学部卒業。九州大学歯学部矯正科入局。2001年4月より現職。日本矯正歯科学会認定医。WSLO世界舌側矯正学会認定医。日本顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本顎関節学会、WFO国際矯正歯科連盟、AAOアメリカ矯正歯科学会、ESLOヨーロッパ舌側矯正歯科学会所属。

 

 

美しい歯並びで健康を手に入れよう
 - 矯正は魅力的な笑顔を生み出します -

 口もとの美しさや歯並びに対する関心が急速に高まっています。 それに並行し、歯列矯正が広く認知されてきました。 不正な歯並びでかみ合わせが悪いと、あごの関節にも負担をかけます。 一時的にきれいな歯並びを実現するだけでなく、機能的にも満足でき、 健康に寄与する質の高い治療が要求されています。
  従来のように歯の表側に装置を着けて治療する方法のほかに、 歯の裏側に装置を着ける方法も開発されました。 九州でも数少ない世界舌側(ぜっそく)矯正学会認定医、 こんどう矯正歯科の近藤成智院長に歯列矯正のメリットや 治療について伺いました。

見た目もよく、機能もよく

 理想的な歯並びとして次の3つが挙げられます。上の前歯が下の前歯より前に2~3mm出ていて、 奥歯は1本対2本できちんとかみ合っていること。あごを動かす時、糸切り歯を支点として左右に同じように動かせること。そして全体的にしっかりかめることです。矯正治療とは第一に、歯並びをきれいに揃えて上下の歯のかみ合わせをよくし、 口もとの形を整えるとともに、食べ物をよく噛めるようにすることを目的としています。また発音を明瞭にさせたりむし歯や歯周病になるのを防ぎ健康を一段と増進させるのです。
 かみ合わせが悪いとどうしてもそれをカバーしようとして、あごの関節がカクカクしたり 痛くなったりする顎(がく)関節症の原因にもなります。歯並びを矯正したら見た目が良くなったうえに、あごの痛みがなくなったという方もいらっしゃいます。

唇側矯正と舌側矯正

 治療は装置を歯に接着して行います。歯の表側に装置を着ける「唇側矯正」が一般的です。目立たない透明の装置もあります。ペットボトルと同じプラスチックでできた装置もあり、いまは金属アレルギーの人も矯正治療ができます。歯の裏側に着ける「舌側矯正」もあり、他の人に気づかれずに矯正治療ができます。着けてすぐは少し喋りにくいかもしれませんが、ひと月もすれば慣れます。ほかにマウスピース型の装置もあります。

対象年齢と治療期間

 治療開始時期は個人によって異なりますが、不正な位置関係にある上下のあごの成長を正常軌道にのせたり、歯が抜けかわる時期に起こってくるかみ合わせの不正を正しい方に誘導したりするためには、小学校低学年から開始するのがいいでしょう。総合的にみても歯列矯正は小中学生の時期が一番多いですね。
 これに対して骨格性の反対咬合(うけ口)などあごの成長に注意が必要な場合は、治療を2期に分けたり、本格的な治療は成長終了後に行う場合もあります。何歳になっても矯正治療を受けることは可能ですが、成人の場合には特に歯ぐきや歯を支えている骨の状態などをよく診査することが大切です。子どもでも、お年寄りでも、歯茎がしっかりしていれば装着できます。差し歯をしていても問題ありません。インプラント治療をする予定の方でも矯正治療は可能です。
 また治療期間ですが、矯正治療はあごの大きさや位置を変えたり、あごの骨の中にある歯を動かしたりするため、ある程度の年数を要します。 一般的に約1~3年の場合が多いですが、それ以上の長期を要する場合もあります。

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