漢方薬編 漢方医学
アレルギーは体の防衛反応(花粉症・喘息・アトピー性皮膚炎)
絡んだ糸を解きほぐすようにオーダーメードで漢方処方
脂っこいものを食べることが多くなった食生活や、夜も遅くまで起きているという生活のリズムで現代社会に住む人間は、体にさまざまなストレスをかかえて、特にアレルギーの大半は、幼いころからの生活環境に影響されるといいます。アレルギーは体の防衛反応で、その防衛反応が誤って、自分の体を攻撃することから表れます。花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎は「アレルギー御三家」と呼ばれています。東洋医学と西洋医学の利点を生かしながら、治療にあたる馬島医院の馬島英明院長に話を聞きました。
東洋医学と西洋医学の両利点を生かす
花粉症つまりアレルギー性鼻炎は、抗アレルギー剤がよく効く比較的単純なアレルギーです。抗アレルギー剤ではうまく治療が進まない人は漢方薬を一緒に試してみてはいかがでしょうか。
喘息はアレルギーに絡んで、炎症反応が起きてくるので花粉症ほど単純ではありません。肺や気管支の状態がアレルギーを起こしやすくなっています。また、元々、炎症を起こしやすい体質の場合もあります。体質を改善するために漢方薬との併用がおすすめです。
アトピー性皮膚炎は体質もありますが、体が異常に疲弊した状態です。肝や腎という臓器にも異常が出ている場合が多いので、ストレスにも弱くなり心因性で悪化する場合もあります。脂っこいものなど摂取している食事の問題もあり、抗アレルギー剤の効きが悪い非常に治りにくいアレルギーです。じっくりと腰をすえて治療をすすめる東洋医学が実力を発揮します。
絡み合った糸を解きほぐすように
東洋医学の世界は、原因の追求を求めるのではなく、その病状をより良い状態にすることを目標にします。寒熱・陰陽・虚実・表裏・燥潤の変化、気・血・水と体のバランス、五臓(肝・心・脾・肺・腎)六腑(膀胱・胆・小腸・胃・大腸・三焦)といった独特の概念を基礎として、本人の脈、お腹の状態、訴えなどから、最適な処方を考えます。「こういう病態のときは、ここにも異常がくる」と長い歴史と経験が築き上げた医学。熱があるのか、冷えているのか。鼻や喉、皮膚など患部が乾いているのか、濡れているのか、いろんな症状が幾重にも絡み合った体の糸を解きほぐすように、治療薬を処方していきます。

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