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2009春の健康特集

皮膚科編 健康な肌づくり

カット食生活改善で、健康な肌を

―積極的に摂取したいオメガ3系脂肪酸―

 食生活と肌の性質には密接な関わりがあります。健康な肌を維持するためには、食事からのビタミン・ミネラル補給が不可欠です。また、最近は必須脂肪酸という言葉を耳にするようになりましたが、これにはどのような働きがあり、どのくらい摂取する必要があるのでしょうか。院内にメディカルスキンケアフロア、予防医療フロアを設け、内科と皮膚科、予防医療の観点から最新のスキンケアを提案する中尾医院の中尾偕主院長に、積極的に摂取したいオメガ3系脂肪酸の話など、食事のポイントを伺いました。

健康な肌は食事から

 健康な肌づくりは毎日の食事から始まります。ビタミンの多い生野菜やミネラルの豊富な海草類を積極的に摂ることをお勧めします。野菜は新鮮なものが一番。時間とともに抗酸化作用のあるビタミンCや消化を助ける酵素などは減ってしまいます。惣菜を購入する場合も添加物の入っていないもの、調理してから時間の経っていないものを選ぶのがよいでしょう。

油を変えると肌も変わる

オメガ3系に期待できる働き 油には代謝されて炎症を起こす物質に変わるオメガ6系脂肪酸を含むもの、炎症を沈める物質に変わるオメガ3系脂肪酸を含むものがあります。オメガ3系の代表にはシソ油、エゴマ油、魚に含まれるEPAなどがあり、オメガ6系にはベニバナ油、ゴマ油、サラダ油などがあります。どちらも体では合成できないことから、「必須脂肪酸」と呼ばれています。

 実際に摂取する場合は、オメガ3系と6系の比率が1:1~4が理想的です。しかし、現代人は極端にオメガ6系に偏った食事をしているのが現実で、その比率は1:10~50といわれています。炎症は体の危機を初期に知らせる大切な信号なので、炎症を促進するオメガ6系はもちろん必要ですが、採り過ぎると敏感肌やアトピーの原因になってしまいます。

トランス脂肪酸には注意を

写真
 ゴマ油やサラダ油に多く含まれる、オメガ6系で最もポピュラーな脂肪酸「リノール酸」も、コレステロール低下作用があると強調されるあまり過剰摂取される傾向にあります。ポテトチップなどの袋入りスナック菓子や、インスタント食品に多い酸化した油、アイスクリーム・生クリーム・缶コーヒーなどに含まれる乳脂肪も要注意。その他、摂取を極力避けたいのがマーガリンやショートニングに代表されるトランス脂肪酸です。自然界に存在しない工業的に作られた油に多く含まれ、体の中で分解することができないのが特徴。トランス脂肪酸は体に吸収され、細胞に取り込まれてしまい、その細胞は正常な活動ができにくくなります。多量に摂取すると悪玉コレステロールを増加させ、心臓疾患のリスクを高めるとも言われています。

 逆に積極的に摂りたいのが、オメガ3系の油です。炎症を沈めるほか血管を拡げ血圧を下げ、血栓抑制の作用があります。ただし、オメガ3系は熱に弱いのが欠点。ドレッシングなどで摂取し調理には熱に強いオメガ9系のオリーブ油などが良いでしょう。

【写真】IQM TimboS.A.社 オーガニック・エクストラヴァージンオリーブオイル
アンデス山脈のふもとで有機栽培されたオリーブを手摘みし24時間以内に低温抽出している。紫外線の影響を受けにくい遮光瓶入り。

 

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