
産婦人科編 助産師
助産師のサポートで安全出産
―訪問指導、母乳マッサージで安心子育て―
お産は本来自然な営み。女性の産む力を最大限に引き出すことが、安全・安心なお産につながります。国家資格を持つ助産師は、外来受診、入院、赤ちゃんの取り上げ、母乳のマッサージから、退院後のケア、育児指導まで、妊婦に一番近いポジションで心身のサポートをしています。安全な出産について、おおくま産婦人科の大隈良譲副院長と、助産師歴60数年の犬山マサさん、松谷弘子さん、外来担当の永田宏美さんの3人の助産師さんに話を聞きました。
安全な出産は、妊娠中のリスク管理から
安全な出産を迎えられるように妊娠中のリスクがあれば、早めに発見し、そのリスクを抑えるように普段からの管理をしていくことが大切です。そのためのサポートが外来の助産師です。つわりの様子や血圧、体重、医師に言いにくいことを気兼ねなく相談して、心の不安を取り除きましょう。一方的な指導にならないように心がけているという永田さんは「お姑さんがせっかくご飯を勧めてくれているのに断れずについ食べてしまう、といった生活の背景が体重増加につながることもある」と話します。個々の会話の中から、問題点を探り、出産に対する不安を取り除いています。この情報は、出産、退院後のようすをチェックするときにも生かされます。
【写真】左から、助産師の松谷さん、犬山さん、永田さん
母親学級で心身ともリラックスを
一般的にお腹にいる赤ちゃんは母親や父親の声を聞いているとされています。「私がママよ」と言って話しかけているときなど、エコーで胎児を見るとそれに答えるように一生懸命に、口をパクパク動かしています。この世に生まれてきてからも、話しかけてくれた母親や父親の声はしっかりと認識しその声に安心感を覚えます。産婦人科医院で行われている母親学級で今後の不安を取り除き、管理栄養士による栄養指導や出産を楽にしてくれるソフロロジー式分娩の指導で心身ともリラックスすることは安全な出産のためにはとても重要です。
【写真】母親学級の様子
妊娠中の体重維持に食事はきちんと
妊娠中の平均体重増加は10キロ。それ以上になると妊娠高血圧症などのリスクがあります。また、痩せ型志向の人が増え妊娠中にもかかわらず食事制限をして、逆に太らない人もいます。この場合は妊婦が貧血などになりやすく、健康維持や安全な出産のためには決して良くないもので、母子の健康を踏まえた妊娠中の体重維持に努めましょう。