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2009秋の健康特集

漢方編 東洋医学による「痛み」治療

カット漢方薬と針治療を両輪に
  -人それぞれのオーダーメードで-

体に表れる「痛み」の原因はさまざまです。骨折など痛みの理由が明らかな場合は西洋医学が実力を発揮します。検査で異常がなくても続く痛みには、東洋医学からのアプローチが有効な場合が多いようです。東洋医学の研究と治療実績を積み、西洋医学と東洋医学の両方の利点を生かしながら治療にあたる馬島医院の馬島英明院長に話を聞きました。

原因が特定できない痛みは東洋医学

西洋医学では、肩やヒジ、腰、背中の痛みがあると、レントゲンやMRI等のさまざまな検査を行って、例えば骨が折れている、ずれている、曲がっている、あるいは神経が圧迫されている等と病名を特定してから治療を始めます。

最近なんとなく調子が悪い、何か痛い、そんな状態がずっと続いているけど検査では異常はない。こういう方が増えています。仕事による肉体疲労やストレス、年齢による体の変化かもしれません。こういう時には病名にこだわらずに、症状に合わせて治療を行うのが東洋医学の特徴です。

東洋医学では「気(き)・血(けつ)・水(すい)」と呼ばれる体のエネルギー、血の流れ、リンパ液や細胞内液の状態が複雑に絡み合って起こる体の乱れを漢方製剤や針治療で整え、痛みを取っていきます。その絡み合う糸をほぐすためには、いつ、どういう痛みが出て、どう変化してきたのかなど経過を知ることが重要になります。

痛みの強い部分が、必ず悪い所とは限りません。「ずっと腰が痛い」という訴えの人でも、詳細な病歴の聞き取りと、顔色、目つき、歩き方、脈、舌、さらにお腹を触って経過を探ると、内臓の疾患やストレスなどの隠れた痛みの原因が見えてきます。

根本治療は漢方薬 即効性は針治療

例えば「肩が痛くて上がらない」という時、背中の凝りを取る成分、血流や水のとどこおりを良くする成分、温める成分などを持つ漢方製剤を数種組み合わせて、体の乱れを整えていきます。さらに、痛みを早く取りたい時は、針治療がおすすめです。「気」の流れる道「経絡(ケイラク)」は、主に14種類あります。その上には「経穴(ケイケツ)」があり、そこに針を打つことで痛みを和らげることができます。

当院では、円皮鍼(エンピシン)をよく用います。1センチ四方のバンソウコウに、長さ1.3ミリほどの、極細の針がついたものです。針を刺す時痛みがほとんどないので、一般的な針治療が苦手な方にも、喜ばれています。週に2~3回施術し、だいたい2週間程度で痛みが取れる人が多いようです。

痛みを悪化させる原因の1つに体の冷えがあります。これから秋が深まり、冬にかけての寒さは冷えにつながります。寒さが到来する前にしっかり痛みの原因を探って治療を始めましょう。

また正しい知識に基づいた、「経絡」「経穴」の治療は、マッサージ、指圧、お灸、温浴などの家庭での治療に大いに役立ちますので、専門医にご相談下さい。

 

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