人に感染する動物の白癬菌
水虫に代表される白癬菌。白癬菌の中には人間に宿る菌と動物に宿る菌があります。動物に宿る白癬菌の人への感染が問題となっています。人がネコなどのペットと濃厚に接触し、菌が人に感染すると猛烈なかゆみや発疹となって現れます。菌の宿る動物は長いあいだ菌と共生し、動物に大きな病気を起こしたりはしません。しかし人間の免疫はこの菌を敵とみなすため、アレルギー反応が起こります。このために人間の皮膚に発疹ができます。
ペットとして飼っているネコから多く感染する白癬菌はミクロスポルムカニスが代表的な菌種です。1940年代に輸入された小動物と一緒に日本に入ってきた輸入菌で、ペットブームとともに1970年代から急増しました。当院でもこれまでに180件以上の症例を経験しています。最近は、増加の傾向はみられません。
誤診されやすい症状
体部白癬や円形脱毛症のような頭部白癬の症状が出ます。紅斑が現れ、赤くただれ、分泌物がでたりします。顔や腕など、ペットと接触する部分に多くでます。水虫と違って紅斑があちこちに出るのが特徴。顔や首、前腕に0.5~1.0センチ大の発疹が現れます。
かゆみが強く露出部分に広がるので、受診が遅れることは滅多にありません。多発して分泌物が出るので「トビヒ」と誤って診断され、治療が遅れることがあります。頭部に脱毛巣を形成するので、円形脱毛症と間違えられることもあるようです。できるだけ早く皮膚科専門医を受診しましょう。
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○紅斑が顔や手などの露出部に多発するのが特徴
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動物から感染するカビの病気(白癬)を知る




