皮膚科編 シイタケ皮膚炎
生シイタケを食べて体にかゆみ
広範囲にわたる、線状の浮腫性紅斑(隆起した赤み)
シイタケ皮膚炎-初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。1977年、中村雄彦氏によって紹介されたシイタケ皮膚炎。半煮えの生シイタケを食べることで出てくる強いかゆみを伴った中毒疹です。症状の出方からじんましんと間違えられることがあります。多くのシイタケ皮膚炎の患者さんを診断された篠田皮ふ科(武雄市)の院長・篠田英和先生に詳しく聞きました。
胴体・手・足・体全体に発症の可能性
シイタケ皮膚炎とは文字通り、生シイタケの摂取が原因の皮膚炎です。焼いたり、煮たり、炒めたりした場合でも、シイタケが半煮えの状態であれば発症します。症状はとにかく、強いかゆみです。「かゆくて夜も眠れない」という患者さんもいました。かゆいから掻く。すると、掻いたところが写真のように赤く線状になり、掻き続けるとだんだんそこが盛り上がってきます(浮腫性紅斑)。これがシイタケ皮膚炎の最大の特徴です。
見た目からじんましんと間違って診断される場合も多いので、皮膚科など専門医がいる病院で受診してください。じんましんは掻かなくても蚊に刺されたような発疹が出てきますが、シイタケ皮膚炎はかゆみが先行し、掻くために赤い線状になります。かゆみは胴体部や手足など体全体に現れます。シイタケを食べてから発生するまでの時間は3日以内が90%です。当医院の患者で調査した結果、最短は2時間後、最長で20日後というデータがあります。
対処法は確実に火を通す
シイタケ皮膚炎の原因は明確にはなっていませんが、加熱することで破壊される成分が原因物質ではないかと考えられています。多くの場合、生シイタケが原因ですが、乾燥シイタケを水に浸した液を飲んで発症した人もあります。完全に加熱すればシイタケ皮膚炎が起きることはありません。軽く炙って酒のつまみにしたり、バーベキューを楽しんだりする機会も多くなりますが、しっかりと焼いてから食べてください。
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症例1/広範囲にわたって線状の 浮腫性紅斑(隆起した赤み)が背腰 部に発症した、シイタケ皮膚炎の典型的な例。 |
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症例2/腕への発症例。体のいたるところで 発症する可能性がある。 |
ただ、「生のシイタケを食べたから」「アレルギー体質だから」と言って、誰もがシイタケ皮膚炎になるわけではありません。乾燥シイタケの戻し汁を飲み続けて20日後に発症したという例もあり、原因物質の蓄積、つまり、生のシイタケを食べた量で決まるのではないかと考えられます。
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