皮膚科編 爪白癬(つめはくせん)
かゆみ、痛みを感じない爪白癬
爪のはがれ、細菌の二次感染の可能性も
今、全国で約1千万人が水虫で悩んでいると言われています。私たちが普段、靴やスリッパを履いている間、水虫の原因となる白癬菌は活動を続けています。
水虫は皮膚だけでなく、爪にも発症します。かゆみも痛みもありませんが、長く放っておくと爪がはがれたり、細菌による二次感染などが心配されます。早期治療で根気よく飲み薬を服用すれば完治することができる爪の水虫、爪白癬について、みねこ皮ふ科クリニック(吉野ヶ里町)の山さき峰子院長に聞きました。
足の水虫は爪にも感染・発症
爪白癬とは、白癬菌というカビの一種が原因で起こる爪の水虫です。見た目には、爪が白や黄色く濁ったり、厚くなったり、ボロボロと欠けたり、変形したりします。人によっては、巻き爪になる人もいます。痒みも痛みもないため、そのまま放置する人も多いようですが、爪の中にずっと白癬菌が留まっていると、そこから指間など皮膚に感染していきます。爪の一部が落ち、家族にうつる可能性もあります。爪白癬と似たような症状の爪甲鈎彎症(そうこうこうわんしょう)や爪甲剥離症による爪の病気もありますから、素人判断は禁物です。
感染を防ぐには毎日の洗浄が大切
白癬菌は、菌にとって居心地のよい湿り気のある環境の中で、皮膚表面にある「ケラチン」というたんぱく質を栄養にして繁殖します。しかし、菌が付着したからといってすぐ発症するわけではありません。毎日、足を洗って、24時間中1時間だけ乾燥する時間を取れば、たとえ家族の中にひどい爪白癬や水虫の人がいてもうつることはありません。
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| 画像をファイルすることができる 電子カルテを活用することで、 治療経過もわかりやすい。 |
お風呂上りなど湿った皮膚はバリアが弱くなっているので、菌をもらう可能性も高くなります。みんなが使うバスマットは、よく乾燥させましょう。最近は、プールで感染する子どももいるようです。家に帰ったら、よく洗うようにしましょう。
爪に浸透する飲み薬で根気強く、継続して治療を
爪白癬では、ぬり薬では爪の中まで薬が浸透しにくいので飲み薬で治療します。飲み薬には2タイプあり、1日1回、毎日3カ月~6カ月間、続けていく「連続服用法」。もう1つは「パルス療法」と言われるもので、飲み薬を1カ月に1週間だけ朝夕2回飲み3週間休む、これを3カ月繰り返します。いずれも抗真菌剤が爪に染み込んで菌は死滅し、早い人で3カ月後には新しい爪に生まれ変わります。
爪白癬は完治まで時間がかかるので「よくならない」と焦りを感じる人も少なくありません。当院では、画像のファイリングができる電子カルテを利用して、治療過程がわかるシステムを導入しています。治療を始めてからの移り変わり、少しずつよくなっている爪の状態がひと目でわかるため、治療を続けていくための意欲がわいてきます。
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洗練された イメージの院内 |
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