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共感と信頼の複合メディアへ

 きょう8月1日、佐賀新聞は創刊記念日を迎えました。来年は明治17(1884)年の創刊から数えて125周年の節目の年となります。これからの1年、佐賀新聞社では紙面の刷新、動画ニュース放送開始、読者を対象としたシニア向け情報紙の発刊など、情報を複合的に発信する体制を整える一方、販売では幼稚園・保育園への紙芝居贈呈運動、事業では「佐賀の有名陶芸家6人展」などの事業を通じて、文化の向上や県民の絆づくりに取り組みます。目指すのは、共感と信頼の複合メディアです。

 まずはきょうの紙面。すでにお気づきの通り、活字は大きくて目に優しいG(がばい)文字を採用しました。1行は13文字と読みやすくし、題字も横書きに一新、ニュースのインデックス機能を拡充しました。

 ウェブサイトもきょうから大幅にリニューアルしました。内容も使い勝手も大きく向上。SNSコミュニティサイト「ひびの」では子育て支援や家庭教育支援など外部と連携した取り組みが順調に進んでいます。佐賀新聞の歴史をひもとく紙面データベースのコーナーも近く新設します。
 ぜひとも注目していただきたいのは今夕からスタートする「佐賀新聞テレビ夕刊」です。県内のケーブルテレビ各局と連携した動画ニュース放送で、佐賀新聞にとっては完全自主制作する初めてのニュース番組となります。主な週間ニュースのほか、トピックスや暮らし情報、ニュース解説などで構成するものです。ひとまずウィークリー(週刊)でのスタートです。

 情報化社会は拡大、膨張の一途をたどっています。玉石混淆の情報の海から、佐賀新聞の記者たちが取材というフィルターを通してすくい上げ、佐賀新聞が蓄積し続けたニュースや地域情報は膨大で、県内では他の追随を許さないものがあります。

 それは新聞社にとってはもちろん、地域社会にも利用価値がある情報であるはずですが、十分に活用されない情報もあるはずです。インターネットやケーブルテレビとの連携はこうしたものにも命を吹き込み、新聞とネットの融合など情報をクロスさせることで複合的に発信できるメリットがあります。
 新聞社が発信のツールを数多く持ち、情報の網の目をきめ細かくする仕組みを用意することで、読者や視聴者が各自の好みや生活パターンにマッチしたツールを自由に選べるという情報環境を提供できます。選択の幅が広がることで多様なコミュニケーションばかりか、双方向の情報交換も可能となり、新たな出会いにも結びつくはずです。

 地球規模の環境問題や原油や食料など資源争奪が厳しさを増す中、この国は、地方はどこへ向かうのか。佐賀新聞は「県紙」として今後も県民の暮らしや地域と寄り添いながら、一緒に考え、佐賀の元気づくりや絆づくりなどで大きな役割を果たしたいと願っています。

 

佐賀新聞社取締役編集主幹

寺崎宗俊