佐賀新聞紙面特集
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見つめ直そう節約ライフ vol.9
節電啓発、省エネ事例を紹介/国や企業関係者ら4氏講演
九州内の原発全基停止で電力需給の見通しが危ぶまれる中、企業や家庭での省エネ・節電の方法や事例を紹介する「冬の九州省エネキャラバンin佐賀」(九州経済産業局、佐賀県主催)が先月21日、佐賀市のアバンセで開かれた。国や企業関係者など4氏が講演し、節電の呼びかけや省エネの先進事例などを語った。 冬の節電協力 家庭が最も重要 九州経産局資源エネルギー環境部の岡博士次長は「今後の省エネ施策と今冬の節電対策について」と題し行政の立場から報告。エネルギー消費の増加幅が大きい民生部門の対策として、建築物の節電改修や、エネルギー管理システム(EMS)を導入した事業所や家庭への助成金制度など新たな事業を紹介した。冬の節電については「朝夕の電力需要が高く、この時間帯は家庭の消費が全体の4割に上る。家庭の節電協力が最も重要だ」と訴えた。 NPO法人エコ診断ネットワークジャパンの藤原洋記理事は、「事業者・家庭における省エネ・節電の具体的方策」を紹介。家庭も企業も空調と照明の省エネを優先させ、エアコンのフィルター清掃や、カーテンの活用、旧式エアコンの新型への買い替えを勧めた。企業に対しては、経営者がエネルギー管理の体制を整えるよう要望。家庭でできる暖房の省エネでは「朝10分間の体操で体感温度を上げるといい。踏み台昇降なら消費カロリーが高く、体温は1度以上アップする」と話した。
シリコンウエーハ製造大手SUMCOの黒木和徳米沢工場設備管理課長は、前勤務地の佐賀などで実施した省エネ策を解説。電力使用量を可視化して無駄や節電効果を把握する◇設備の故障や更新が省エネのチャンス◇小さな取り組みの積み上げが効果的―といった着眼点を披露した。実践例ではエネルギー効率に無駄があった空気圧縮用コンプレッサーを、設備の統合や自動ローテーション運用で稼働台数を減らしたことや、社員寮の未入居部屋の温水器停止や、事務所渡り廊下の防火扉を閉じて冷気や暖気の流入を遮断する工夫なども写真を交え説明した。 県内の企業で省資源などの環境活動や情報交換を行う「EA21ネット佐賀」の池上敏昭事務局長(シグマ)は中小企業の環境対策について講演。エアコンや照明の掃除、壁や窓への断熱材の施工、ウオームビズなどによる節電を呼びかけた。また、環境に関する負荷の把握や取り組みの方針・目標を定めるといった「環境経営」を実行することで、経費削減や企業の活性化、社会評価の向上につながるなどのメリットを強調した。 会場には定員を上回る164人が参加。講演後はそれぞれ専門家と個別に質問のやりとりを行うなど関心の高さをうかがわせた。
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