生活の中で楽しみながら環境考えたい
みんなの環境活動 vol.1
人類全体の課題である地球温暖化問題。その防止に向け、今や一人ひとりの実践が求められている。4年目を迎えた「エコライフ・エコライブさが」では、県内で行われているさまざな環境活動や環境団体などを紹介していく。
|
|
「緑のカーテン」にしようと、ゴーヤーの苗をプランターに植える「クリーンの環」のメンバー。プランターは伊万里市内の公共施設などに配る
|
生ごみ資源化をサポート
「土と堆肥を3対1の割合で混ぜてね」「これでプランター1個にちょうどいい量よ」「この支柱を何個作るの?10個!ヒェー」
今月23日の午後、伊万里市立花町の住宅街ににぎやかな声が響いた。声の主は、同市で環境問題に取り組む市民グループ「クリーンの環」の女性たち。植栽によって日差しをさえぎり冷房を抑える「緑のカーテン」を市内に広めようと、カーテンを形づくるゴーヤーの苗植え作業に精を出していた。
2001年に発足した「クリーンの環」。メンバーを結びつけたのは、同市のNPO「はちがめプラン」の生ごみ資源化事業だった。市内各地に「ステーション」を設置して生ごみを集めようとする同NPOを主婦らがサポート。その中で、環境に関心を持つ人たちが「ひとりにできる環境活動」を広げようと集まった。「それまで
“環境”って何か難しいことと思っていたけど、生ごみの問題は入りやすく、そこからいろいろなことに関心が広がった」と結成当初からのメンバー齊藤定子さんは振り返る。
|
「はちがめプラン」の生ごみ資源化事業が結成のきっかけだった
|
家庭や地域活動と並行して
以来、グループは生ごみ資源化への協力だけでなく、手作り絵本や紙芝居による環境問題の啓発活動なども手がける。2007年には、約650品目のごみの分別収集のための区分を細かく示した「ごみ分別帳」を約1年かけて制作し、市内の消費者グループなどに配布。昨年3月には、温暖化に警鐘を鳴らす映画『不都合な真実』の上映とシンポジウムによる「地球温暖化を考える会」を市民センターで開いた。
|
|
『不都合な真実』の上映とシンポジウムで温暖化問題を市民に訴えた=昨年3月
|
研修の成果を実践活動に
現在、会員は約50人。ほとんどが女性で、家庭や仕事のほか、さまざまな地域活動をこなしながら「クリーンの環」に参加する。「会員に共通するのは親として子どもたちに良い環境を残したいという思い。忙しいけれど、他の活動に携わっているからこそ多方面に啓発を広げてもいけます」と現代表の松尾加代子さんは話す。
|
|
打ち合わせでは活発に意見が飛び交う
|
今年度も環境先進地である水俣市への研修旅行を予定。国際ソロプチミスト伊万里からの支援金やバザーなどで活動資金を得て、子どもたちにごみ分別や資源問題を伝える活動などを計画する。また広域ごみ処理施設問題についての研修会や勉強会も実施。そこで学んだことを生かす実践活動も考える。
「緑のカーテンへの挑戦も、研修会で学んだことがきっかけ」と松尾さん。「これからも、実生活の中で楽しみながら環境のことを考えていきたい」と話す。

|