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佐賀新聞紙面特集

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第35回 中古品がお宝に変わる 「有効利用市場」(2009年3月31日掲載)

実地編第11回

 人類全体の課題である地球温暖化問題。その防止に向け、今や一人ひとりの実践が求められている。3年目を迎えた「エコライフ・エコライブさが」では、県内で開かれているさまざまな講座や教室の様子を紹介、「エコな暮らし」のヒントを提供する。

オークション

人気商品を競り合った「かえっこ」のオークション。子どもたちが「お宝」に熱い視線を注いだ=佐賀市の嘉瀬小学校体育館

 

エコマーケット

欲しいおもちゃと交換

  カード

おもちゃの査定で得たポイントはカードに記入される

 「次の目玉はこのミニUFOキャッチャー。少し壊れてるけど20ポイントでどう?」―。3月7日、佐賀市の嘉瀬小学校で開かれた、要らないおもちゃの交換会「かえっこ」。人気商品を競り合うオークションでは、子どもたちが〝お宝〟に熱い視線を注いだ。

 このイベントは同市のエコプラザが主催、運営は小学生でつくる委員会が行った。持ち込まれたおもちゃを委員の子どもが査定し、それぞれの〝値打ち〟に見合う「かえるポイント」を発行。おもちゃを持ち込んだ子どもはそのポイントを使って、別の欲しいおもちゃを手に入れた。

 子どもたちの自主性を重んじたシステムで運営するこの「かえっこ」。福岡県二丈町の美術家・藤浩志さんが考案し、現在、全国の学校や地域活動の場に広がっている。エコプラザでは昨年から開催。「子どもたちが自分たちの手で交換会を行うことで、不用品を再利用する意識が自然に培われれば」と期待する。

 

身近な環境のためにできること

販売

家庭から持ち寄った衣類や絵本をエコマーケットで販売する開成小の子どもたち

 エコプラザでは毎月第3日曜日、不用品を販売するフリーマーケット「エコマーケット」を開催。毎回約25店が出店、400~500人の市民が掘り出し物を求めて集まる。

 3月15日のエコマーケットには開成小学校5年1組の子どもたちも出店した。各家庭から持ち寄った衣類や絵本、おもちゃのほか、新聞紙を使って作ったエコバッグも販売した。総合学習で環境について学び、エコバッグ普及と植樹による環境美化を目標にアルミ缶や牛乳パックの回収などに取り組んできた同クラス。エコマーケット出店で得たお金は町の環境をよくするための苗木購入にあてるが「この活動で身近な環境のために自分たちにもできることがあるという喜びを味わったと思う」と担任の櫟村圭子教諭は話す。

要らないものも捨てないで

 エコマーケットは佐賀市のエコプラザだけでなく、みやき町の鳥栖三養基西部リサイクルプラザでも毎月第3日曜日、市民グループ「エコネットとす」主催で開かれている。また、エコプラザのマーケット出店者の間では、自主的に他の会場を使ってマーケットも企画され始めた。

エコマーケット

毎月第3日曜日に開かれる佐賀市エコプラザのエコマーケットには多くの市民が集まる

 生活に浸透してきているリユース(再利用)。「かえっこ」の会場でカエルのマークの入ったおそろいのTシャツを着て忙しく働くスタッフを見ながら、運営委員会のリーダーを務めた成川和音君(開成小4年)は話した。「好きなおもちゃが手に入るし、自分には要らないものでも捨てないで済むから、みんな喜んでいると思う」


 

 

 

 

中古品再利用の意識

 一度使われたものをそのまま再利用するリユースの考え方は、かつては日本の庶民の暮らしの中に定着していた。大量消費社会の到来で失われかけたが近年、経済の停滞や環境問題への懸念から新たな価値観を伴って再浮上。衣料品や書籍などの中古品を販売するリサイクル店も増えている。

 経済企画庁が2000年に行った「リサイクルショップの利用に関する意識調査」によると、書籍・CD等の購入にリサイクル店を利用したことがある人は47.9%にのぼった。衣料品でも31.2%が買った経験があった。

 またリサイクル店の利用意向を品目別に見ると書籍・CDで79.9%、家具で52.4%、衣料品で48.6%が「利用したい」と回答。理由として上がったのは「安く買える」が最も多かったが、「環境や資源の有効利用を考えて」も1割を超えていた。
 一方、買わない理由については家電製品を除く全品目で「他人の使ったものに抵抗」がトップ。不用品を売らない理由では全品目で「自分で使えなくなるまで使用する」が最も多かった。

グラフ


 

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