実地編第9回
人類全体の課題である地球温暖化問題。その防止に向け、今や一人ひとりの実践が求められている。3年目を迎えた「エコライフ・エコライブさが」では、県内で開かれているさまざまな講座や教室の様子を紹介、「エコな暮らし」のヒントを提供する。
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(左)織った布はバッグの生地などに使える
(右)「工夫することが楽しい」と話す中島和子さん
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不用品リメーク
古布を横糸に織る
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古布を横糸にして織り込む
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「小さな織物も、他の布と合わせてこんなバッグにできる。色々な布を取っておくと良いでしょう」―。佐賀市のエコプラザで開かれている「さき織り教室」。講師の芦刈路子さんが、織った布の生かし方について受講者にアドバイスした。
さき織りは、着古した服などの布を細く裂いて横糸にし、縦糸に織り込んで新しい織物にする手工芸。毎月開かれるエコプラザの講座では毎回4~5人が、備え付けの織機を使って基本的な技術を学ぶ。織機に張った縦糸の間に、シャトルという道具で裂いた布を通して織っていく。単純な作業の繰り返しだが、織り込み具合で織物の厚さや軟らかさが変わり、使う布で風合いや肌触りも異なる。
参加した佐賀市の主婦は「母の着物など、捨てるにはもったいない布を生かしたいと思って参加しました」と真剣な表情で受講。「思いがけない柄ができたりするのが楽しい」と話した。
ラップの芯を鍋敷きに
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空箱はラップの芯を敷き詰めて(手前左)和紙などで飾るときれいな鍋敷きに(右)
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エコプラザではさき織りのほか傘の布を使ったバッグ作り、古布のぞうり作りなど、不用品をリメークするいくつかの講座を開催。布ぞうりは毎回、定員を超す希望者があるなど徐々に定着してきている。「ごみ減量も目的ではあるけれど、愛着があるものを捨てられないという気持ちで参加する人が多いようです」とスタッフは言う。
不用品をリメークして新しい物を作る素材は、布類だけではない。佐賀市の主婦中島和子さんはティッシュの空箱やラップの芯、牛乳パックなどを利用してマガジンラックや鍋敷き、花瓶などに使える多目的飾り箱を作っている。
例えばラップの芯を使った鍋敷きは
(1)適当な大きさの空き箱を正方形に切る
(2)高さを切りそろえたラップの芯を箱の中に敷き詰める
(3)その上に段ボールを貼り、全体を和紙や包装紙で飾る
―という方法で作る。ラップの芯は重い鍋を載せる素材として適しており、中にできる空洞から熱を逃がす利点もあるという。
工夫して長く使う姿勢
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中島さんが牛乳パックを利用して作った飾り箱。花瓶にもなる
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中島さんが廃品を活用した紙の作品を本格的に作り始めたのは、教師を退職した10年余り前から。ただ戦争中の物がない時代に育ち、学用品も十分に買えない中で、壊れかけたものも工夫して長く使う姿勢は幼いころから身についていた。
「物には、それを作った人の思いがこもっていると思う。そう思うと、簡単に捨てるのは申し訳ない」と不用品を生かす方法を考える中島さん。「殊更にエコを意識するのではなく、結果的にエコにつながればいいと思っています」と話す。
紙のリサイクル
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古紙を再利用した製品としてはトイレットペーパー、新聞紙、コピー用紙、商品を入れるボール箱などがある。段ボール紙の主要な原料になっているほか、紙以外の分野でも住宅用の断熱材などにも利用されている。
古紙再生促進センターによると、古紙の中で量的に多いのは段ボール、新聞、雑誌で、全体の約85%を占めている。古紙の回収率は2007年で74.5%、利用率は同年で61.4%となっている。この10年で、回収率は19.3㌽、利用率は6.5㌽伸びている。
不要になった紙を古紙として生かすには、資源ごみとして分別排出し、再生ルートに乗せることが必要になる。
排出では新聞、雑誌、段ボールなど種類別に分別し、古紙として適しないものを取り除いて出すことが大事だ。布やガラス、金属などはもちろん、防水加工された紙(紙コップなど)など不適当なものが混じっていると、紙の原料として使う上で障害が起きることがある。
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