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vol.02 いざ「打ち水 夏の陣」!(2006年)

松永阿由美さん

vol.02 いざ「打ち水 夏の陣」!

松永 阿由美さん

佐賀環境フォーラム学生スタッフ。佐賀大学大学院教育学研究科で人文地理を専攻し、フィールドワークとして、佐賀市の中心市街地の活性化を研究する。現在、就職活動の傍ら、『平成「打ち水」夏の陣』に奔走中。「打ち水は、環境問題と中心市街地問題、どちらも考えるいい機会です」。
佐賀市嘉瀬町。25歳。

 「あの下に見える緑色はなに?」と、東京近郊に住む小学1年生の男の子は、佐賀空港に降り立つ飛行機の中で母親に質問した。母親は「あれが“田んぼ”なんだよ。あれが“お米”になるんだよ」と教えると、「へえ! ぼく、初めて見た!!」と嬉しそうに言った…。 

実はこの話、私の従兄弟の話である。ちょうど4年前、夏休みに佐賀に帰省してきた時のことで、従兄弟は本当に初めて“田んぼ”を見たそうだ。確かに、従兄弟の住む地域には畑はあっても、田んぼはない。しかも、畑も関東ローム層の影響なのか、赤土で、佐賀の黒い土の畑を見て、驚いていたのを覚えている。

「佐賀環境フォーラム」の活動にかかわって5年目になる。友人に誘われたのがきっかけだが、当時の私は全く環境問題に興味がなかった。
 じゃあ、なぜ入ったのか? 理由は「いろんな経験をしてみたかったから」。これに尽きる。

 実際、この5年間で、いろんなことを経験した。さまざまな環境問題に取り組んでいる専門家の講義を聴き、シックスクールや二酸化炭素排出問題についてワークショップで研究したことを発表したり、リーダーとして学生スタッフの活動をサポートしたり、小学校で環境教育の授業を行ったり。2-300人のお客様の前で講演する機会にも恵まれた。 このような経験を重ねる中で、私の中で気になる言葉がある。それは、「エコは人間のエゴである」という言葉。ある専門家が講義中に話された言葉だ。

 確かに、地球にとって一番良い環境問題の解決方法は「人間がいなくなること」。極端な話だが、地球を破壊し続けているのは地球上の生物の中で「人間だけ」と言っても過言ではない。だからといって「じゃあ、人間さんはみんな地球からいなくなりましょう!」で済む話ではない。
 では、私たち人間は過去の行為・過ちを学んだ上で、現在・未来のために何をすればよいのか? それには一人ひとりが環境問題について考えていくことが大切である。
 でも、「環境問題」って、固そうなイメージがあるし、難しそう…。私も、何年か前まではそう思っていた。そこで、市民の方に少しでも環境問題に関心を持ってもらいたい、ということで、一昨年から始めたことがある。

「打ち水」だ。

 「打ち水」はお客様をおもてなしするための礼儀であり、埃(ほこり)をしずめるために行われていたものである。「打ち水」を行って、本当に地球温暖化問題やヒートアイランド現象が緩和されるかどうか、まだ実証はない。でも「打ち水」をすると1℃ほど温度が下がり、涼しい風を感じるのは事実だ。一人で行うよりも大勢で行った方が、もっと涼しくなれる。
自然が豊かだといわれる佐賀。その自然を守っていくことが私たちの役目だと思うが、その自然は私たちが気づかないうちに破壊されつつある。この「打ち水」をきっかけに多くの人々に環境問題に関して目を向けてもらいたい。「水がもったいないから、必要以上に使わないようにしよう」。これだけでも、十分。そして、楽しんで「打ち水」を行い、地域の人々が協力し、地域活性化につながっていけば、と願っている。

今夏も、東京の「打ち水大作戦」と連動して、『平成「打ち水」夏の陣』を展開します。
7月13日のプレイベントを皮切りに、佐賀城本丸歴史館や栄の国祭りビッグパレードでも実施します。詳しいことは、

佐賀環境フォーラム 平成「打ち水」夏の陣
http://net.pd.saga-u.ac.jp/saga-forum/uchimizu.html)

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