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主婦の手作り品販売人気 通販アプリの普及後押し

スーパーに売り場、店舗出店も

2017年09月13日 08時30分

ハンドメードブーム 県内でも
ハンドメードブーム 県内でも

 手軽に商品を出品できるインターネット通販アプリの普及を背景に、佐賀県内でも家事や育児の空いた時間を活用して、手作り品を販売する女性たちが増えている。温かみのある独特の作風が消費者の関心を集め、スーパーやカフェに専門店ができたり、主婦仲間で店を構えたりするなど広がりを見せている。

 佐賀市内にスーパー4店舗を構えるアルタ・ホープグループは昨年6月、主婦たちの手作り品売り場を高木瀬店にオープン。売り上げが増えていることなどから、今年6月には開成店にも増設した。

 出品者は、アクセサリーやバッグ、洋服などを手掛ける県内の主婦ら約40人。同店の担当者は「自分で作ることはできても、販売する時間のない人たちがたくさんいる」と売り場を設けた理由を語る。出品者がSNSに投稿した写真を見て来店する客も多いという。

 火付け役になったのが、消費者同士でハンドメード商品を売買するネット販売アプリ「minne(ミンネ)」。12年の開設以降、ダウンロード数は700万件を超え、出品者数は36万1千人に上る。サイトの売上高(16年度)も前年度の2・8倍に伸びている。

 節約志向の高まりを受けて、自分で小物などを製作する「DIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)」の需要が拡大。ホームセンターなどではプロが使うレザーカッターなどの機材も借りられるようになった。ミンネの和田真歩アドバイザー(41)は「初心者でも商品が作れる環境が整ってきた」と話す。

 こうした環境の変化を受け、主婦仲間で店を構える動きも出てきた。佐賀市呉服元町のハンドメード雑貨店「スージーポケット」。子育て中の田中藍さん(30)と前田由理さん(33)が昨年7月に空き店舗に開業した。

 自作品を含め、アクセサリーやかばん、子育てグッズなど、出品者26人の9割は子育て中の主婦たち。中心価格は数百~千円程度で、同世代の女性を中心に売り上げ、客数ともに増えているという。

 創作を始めたのは、ともに子供の育児グッズ作りがきっかけ。田中さんは「完成品をママ友に見せたら、『これ売れるよ』って言われたのが開店の動機にもなった」と振り返る。

 ネット通販が拡大しているものの、フリーマーケットなどのイベントに出店する女性たちは依然多い。前田さんは「同じ境遇のママたちが情報交換し、社会とのつながりを感じられる場所にもなっている」と話す。

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