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中山間地再生へ都市との交流を 大坪一樹さん

=佐賀市、げんきな大地SAGA代表

2017年07月15日 08時20分

中山間地の再生について思いを熱く語る大坪一樹さん=福岡市博多区の福岡国際会議場
中山間地の再生について思いを熱く語る大坪一樹さん=福岡市博多区の福岡国際会議場

■九州農業ドリームプラン プレゼン(2)

 5日に福岡市で開かれた「九州農業ドリームプラン・プレゼンテーション2017」。「日本の農業と食は、九州から変えていく」をテーマに、農業に関わる人たちが実現したい将来の夢を熱く語った。県関係者4人のうち、中山間地の農業再生に取り組む「げんきな大地SAGA」代表の大坪一樹さん(佐賀市)の発表要旨を紹介する。

 日本の食料自給率は39%。年間5500万トンの食料を輸入し、1800万トンもの食料が廃棄されるという。食べたくても食べられなくて命を落とす人がたくさんいるのに。

 子どもたちの未来のため、食と暮らしをみんなで考えて発信しようと、佐賀市に「げんきな大地SAGA」を発足した。対談や生産者と消費者をつなぐマルシェ、自主制作映画などに取り組んできた。一番伝えたいのは中山間地の耕作放棄地の対応策だ。

 2年前に病気になって30年間勤めたJAを退職し、再起を求めて佐賀市三瀬村で農業をしている。傾斜地での草刈りをはじめ、中山間地の農業はきつく、鳥やイノシシの被害も深刻だ。地元の高齢者は「どんどん放棄地が増えていく」とつぶやいている。社会は効率性を求めているが、この国は豊かになっていると言えるのだろうか。

 洪水や土砂災害を防ぎ、美しい日本を演出しているのは中山間地の生産活動だ。そこで放棄地を利用したものづくりの学校、フリースクールを提案したい。「農」を中心に、連携してもらえる人のアイデアを加えて中山間地と都市との交流や情報発信、食育を行う。食育で子どもたちを豊かにしたい。豊かな社会に必要なのは子どもたちの笑顔だと思う。

 三瀬のてっぺんから下を眺めているだけで物を大事にする心が芽生えてくる。そうしたら廃棄物や放棄地の問題も減り、中山間地の多面的な機能の回復につながるのではないだろうか。

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